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【詩】やかん

聴こえてくる
ひゅーひゅーという
やかんを火にかけた音

ここには何もない
何もないけれど
何かが存在している

静かに
緩やかに
流れゆくときに身を任せ

ゆだねて

耳を澄ませても
聴こえてきたのは
火にかけたやかんの音だけ

【21歳の分かれ道】

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