【詩】白雪
白いため息ついて 目線をあげたら
いつのまにか 季節は変わっていて
空からは まっ白な雪が降り注いでいた
解ってはいるんだよ?
今のままでは良くないことくらい
だけど、どうしても前へ進むことが出来ない
僕は目の前にある現実から逃げているってことくらい
知っているんだよ?
この気持ちも
いつか白雪のように溶けて
存在すら失くしてしまうのか
きれいな想い出だけを
心に残して消えてしまうのだろうか
今 あなたは
僕の心の なかで生きている
本当は ただの強がりだったんだ
素直になれなくて
意味のない意地ばかりはっていた
直接言いたかった言葉も
もうただの独り言にしかならずに
無造作に時間だけが 過ぎてゆく
この気持ちは
いつか白雪のように溶けて
存在すら忘れられてしまうのか
記憶の片隅でしか生きられなくなってしまうのか
今 あなたは
僕の心の 思い出のなかでだけ生きている
【15歳の居場所】
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