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【詩集】空をおよぐ、海をとぶ。

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30代に描いた詩
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#詩

【詩】君のいない家

君がこの家に居ないこと そのことに対して 淋しいよと言ってしまえば それはたちまち現実とな…

高月うみ
3か月前
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【詩】永遠・その2

永遠なんて 有り得ないと思ってた この瞬間まで 死んじゃったら そこで永遠は終わるとそう考…

高月うみ
4か月前
7

【詩】不正解

他のひとを 信じられないときは 自分を信じきれないとき 他のひとの せいにしてしまうのは 自…

高月うみ
1年前
5

【詩】そこから

袖を通そうと思った セーターに虫食い穴を 見つけたときのような 日常を過ごして 天井の模様…

高月うみ
3年前
2

【詩】煙草

この次 彼女に何を告げられるのか 解りきっていた そう言いきれたのなら 格好いいのかもしれ…

高月うみ
3年前
2

【詩】思い出の欠片

音楽をかけながして聞いていたら 以前に付き合っていた君がすきだと言っていた 曲が流れてきた…

高月うみ
6か月前
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【詩】ポシェット

幼いころ 好きなキャラクターが描かれた お気に入りのポシェットに 色々なものを詰め込んでいた そんなことを ふいに思いだした 道端で拾った こいし 砂浜で見つけた かいがら 公園で遊んだ おちばも たからものを いっぱいに詰め込んで 歩いていた それはもう 遠い過去のはなしで お気に入りのポシェットは どこかにいってしまったし もしも、それが今あったとしても お財布が入らないくらい程に ちいさなポシェットに何を詰めるの? そう考えたところで 現在の心の不自由さに気

【詩】失恋のあと

ひとつの 恋愛という 感情をうしない ―もう、恋なんてこりごりだよ そう友人に話しながら …

高月うみ
8か月前
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【詩】余裕

あなたの尖った言葉は 私の感情を遠くへと追いやった ―心に余裕がない人ね そう思ったけれ…

高月うみ
8か月前
7

【詩】本当のことは教えない

あなた達が何を言っても無駄よ 本当のことは教えない 本当のことは 私と彼だけが知っていれば…

高月うみ
3年前

【詩】旅するカエル

いつもの田んぼに 飽き飽きしてボクは旅にでた もう帰れない場所まで 来ちゃったのかもしれな…

高月うみ
3年前

【詩】さくら

桜が咲いた この世の中が どんな時であっても 咲き誇った桜を見て 心を魅了する こういうと…

高月うみ
3年前
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【詩】まどわす

もうこれ以上 惑わさないで それ以外に 強いこころは 持ちあわせていないから ともかく 言え…

高月うみ
3年前
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【詩】渦

きれいな物を見たら 次は、もっときれいな物を見たくなる 楽しいことがあったのなら 次には、もっと楽しいことを求める 嬉しい言葉をかけてもらえたのならば 次回も期待してしまう自分がいるし あなたを愛しているから 私も同じように愛されたいと考えてしまう そんな渦のなかで 感情だけがおどらされていることに 気付いているのに。 35歳の居場所