日記:3/1(完璧主義からの脱却)
僕は完璧主義だ。
今は昼の12時3分。今日はもう終わりだ。
今日から3月。今年はもう終わりだ。
春休みは半分経過した。もう終わりだ。
絶対に間違っている思考を辞められない。本当は正しくないと分かっているのに、だ。
所謂完璧主義。ToDoリストを作ってその通りに行動しないと気が済まない。一日でも途絶えた習慣には興味がなくなる。そんなの非効率だと分かっているのに。
双極性障害のせいで人生に大きな空白期間が空いてしまった。それを取り返すためなのか、いつも自分に過大なタスクを強いてしまう。
思えば自我が芽生えた頃からずっと、何かに追われている。それは敵や不安ではなく、自分の中の理想の自分という虚像だ。もっとやらなきゃ。もっと頑張らなきゃ。無意識にそういう言葉を唱え続けている。
寓話というのはよくできたもので、何世紀も伝承されるだけあってそれなりに本質を突いている。僕が言いたいのはウサギとカメの寓話だ。ウサギは全速力のスタートダッシュを切って、それに慢心してゴール前で休んでしまう。その間にコツコツと歩みを進めたカメがゴールする、という有名な話だ。
僕はウサギだ。フルスピードでスタートしては結局失速して何も成し遂げられない。......馬鹿みたいじゃないか!こんな小学生でも知っているような寓話に啓発されているのだ。一体22年間何を学んできたんだ?
俗に言う「マイペース」とやらが分からない。好きな時に、好きな事を、好きなだけやる。そういう人間の当たり前の欲求さえ上手く満たせない。僕の行為には常に義務感と焦燥感が付き纏う。
完璧主義から抜け出せる日は来るのか。いや、来ないでほしい。僕の日々から完璧主義を引いたら、何も残らないから。