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わたしのパートナー

今日は、夫の旅行用の防寒着を求めて、買い物に行きました。

久しぶりの買い物でした。

一緒に?

はい、一緒です笑。

彼は1人で買い物に出ると、必ずユニクロに行きます。

ユニクロが悪いわけではないのです。

あちら様と、夫の体型が合わないのです笑。あちら様は、手足が長くて、ウエストの細い人用です。それを夫が買ってくるたび、なんだか変だわ、と思うのです。

と言うわけで、わたしもついて行きました。

結局、アウトドア用の防寒着にたどり着きました。

で、どさくさに紛れてわたしも買ってしまいました。

もう、日本は寒くならないと思っていたら、やっぱり寒くなりましたね。


それから、簡単な夕食を食べて、

途中、なんだか思い出話で笑いが止まらず、

「君はほんとに自由でいいなぁ」と言われ

「そうかなぁ」

と、いうと、

「僕は直ぐに引き下がるけどな。あの時の君は凄かったな」

というのです。

あの時とは、そうそう、もう何年も前、海外旅行に行った帰りにトランジットでグアムで降りた際、スーツケースが出てこなかったのです。探してもありません。

そこでわたしは保安官のような大きな男の人に、誰もいなくなった広い荷物受け取り所で、

「スーツケースが無い、スーツケースが無い」

と訴えて歩いたのです。夫は、

「もういいよ、みっともないから」

なんていうわけです。

「え?みっともないなんてどういうこと?スーツケースが無いんだよ」

とわたしは保安官の横にぴったりくっついて広い荷物受取場をうろうろついて歩いたのです。

保安官は大きなトランシーバーを手に、何やら交信していますが、

「荷物はもう東京に向かっている、東京で受け取れ」

の一点張りです。

「なに言ってるの、わたしたちはグアムで一泊するの。困る困る」

と歩き回ったら、なんのことはない、ちゃんと出てきました。

彼はその時のことを今でも時々思い出すのです。

「すごいよな。あれが君だよな」

と。あれが、と言われても困るのですが、よほど印象に残ったのでしょう。


「君は龍だって、この前、宿命占いの人に言われたんだろう。僕に言わすと、ロケットのようだよ」

と言うのです。

とはいえ、毎度、彼はわたしのすることを面白がっているようで、27日に目白の自由学園で「取り残された人々:日本におけるシングルマザーの苦境」の映画上映会をしたのですが、実は、朝、まだ皆さんが来る前に夫も一緒に会場入りしたのです。

「え?会社じゃないの?」

と聞くと、

「いや、10時過ぎまでいて、そこから会社に行くよ。最終日だし、昼飯みんなで食べに行くようなもんだ」

というのです。

ふむふむ。

そこからわたしは上映会の準備で大忙しで、彼の姿を追うどころではありません。

ただ、わたしは、彼は相当に知りたがりなんじゃないかと思っています。そして、建物フェチでもあります。フランク・ロイド・ライトの作だと知っているわけです。そんな本を何冊も持っている人です笑。妙に詳しいのですが、まだ自由学園には足を踏み入れていないわけです。しかも、講堂が気になっているは薄々かんじていました。

で、無事に上映会を終えたその夜、

「いや、役に立ったと思うよ。会場の近くで案内板持って立ってたからな」

なんて言うのです。

まさかと思ったら、

なんと、30分ほど自主的に外に立って自由学園の道案内係をしていたようです。

「何人も道聞かれたぞ。あ、このおじさん、係の人だって思ったんだろうな」

というのです。

「おかしな人」

と笑っちゃいました。

こうして、彼は自分もイベントに参加した気分を十分に味わったのでしょう。



※最後までお読みくださりありがとうございました。

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