ひとり暮らしの自分のための料理
ひとり暮らしを始めてからもう7年経つ。
最初の頃は、平日の夜はコンビニやスーパーのお惣菜を食べたり、かと思えば休日はレシピを見ながら無駄に2時間くらいかけて夕食を作ったりしていた。
料理をつくること自体は好きな方だけど、
料理をつくるには食材の準備や献立の決定から始まって、作って食べ終わった後の後片付けまで含めてかなりのエネルギーが必要だから、疲弊して帰ってきた平日の夜なんかにそんなエネルギーは皆無だし、休日に十分休んだ後でないと作る気になれなかった。
でもここ数年で、疲れて帰ってきた平日夜こそ自分で作った料理が食べたいと思うようになって、毎晩、たとえ遅く帰ってきたとしても可能な限り省エネ(電気とかじゃなくて自分自身のエネルギー)料理を作るようになった。働き方改革で前より早く帰宅するようになったことも大きい。
その省エネ料理のための私なりのルーティンを記録しておこうと思う。たぶん他の人からするとうわまじかよって引かれかねないルーティンなので、いつかの私自身のための記録とする。
まず日曜日にスーパーで買い出しをする。
新鮮な野菜の種類の多いスーパーが私の推しスーパー。
野菜が何種類か冷蔵庫に入っているとそれだけでなんとなく満たされた気持ちになるし、特に季節の旬の野菜を買ってきた日には帰り道でにやにやしてしまう。旬はいいよね。
帰ってきたらソファーでだらだらし始める前ににんじんを千切りして、作りおきのにんじんラペを作る。
(ふるさと納税で千切りのできるステンレス製の高級ピーラーを手に入れたけど、あまりに切れ味がよくて人差し指の先を失いかけたことがあったので、最近は包丁で千切りしている。切れ味よすぎるのは私には早かったのかもな。
でも包丁でトントン千切りするのはちょっとストレス解消になって良い。)
もっと気力があったら鶏むね肉をレンチンして作りおきの蒸し鶏をつくったり(朝ご飯にトーストの上に載せて食べる用)、他の野菜の副菜を作ったりもする。
作りおきが冷蔵庫にあると、平日のごはんが途端に豊かに というか栄養とかちゃんとしていますよ感が出ると思うから欠かせない。休日ならつくる余裕と気力があるんだよ。
あとは買ってきた肉を小分けにラップして冷凍するのと、3合分のご飯を炊いてご飯用冷凍容器5個に分けて冷凍すれば準備は万端。
そしてここから平日の仕事終わり。
まず帰宅、即 冷凍していた肉をレンジに入れて解凍スタートする。
解凍の間に、フライパンにフライパン用アルミホイルを敷き、冷蔵庫の中の野菜の中からその日の気分で2〜3種選んで適当に切る。(ピーマンやキャベツなら手でちぎるし調理バサミも多用する)
肉の解凍が終わったらフライパンに入れて切った野菜と一緒に炒めはじめる。
それから冷凍ご飯をレンジに入れてレンチン開始する。
味付けは完全にフィーリング。だけど自分が思っているよりも調味料の量を少なめにするとうまくいくということを経験値として知っている。
そしてその日の気分で選べるように、調味料は和洋エスニックいろいろ揃えている。(最近はまっているのはダシダ)
レンチンしたご飯は炒め終わった後にフライパンに乗せるときもあるし、一緒に炒めて炒飯みたいにしたり、スープを足してリゾットみたいにすることもある。
そして物足りなかったらその上にチーズや納豆やフレーク状の韓国のりをかけたりして完成。
フライパン用ホイルに載せたまま、お皿にうつして食卓へ。(たまにはフライパンの上に載せたままの時もあって、お熱いのでお気をつけください状態になる。)
あとは作りおきのにんじんラペを出せば、見た目はさておき、栄養バランスよさげな夕ご飯の完成。ここまで遅くても15分くらいだから、帰宅前にコンビニに寄りそうになってもなんとか堪えることができる。
食べる時は、最近はお湯を沸かしてティーバッグのとうもろこしのひげ茶を飲むことが多い。
このお茶、ノンカフェインだけどカリウムとかが豊富みたいで、あんまり遅くに飲むと寝ている途中でトイレに行きたくなってしまうから、夕飯の時に飲むのがちょうどいい感じ。
そうすると、次の日の朝ほとんど顔や足がむくまなくなったし、起きた時のだるさがなくてすっきり起きられるようになったので、前の私みたいに朝顔アンパンマンな人みんなに心からおすすめしたい。
そして、調理するときにフライパン用ホイルを使い、食べる時もそのホイルに料理を載せたままにすることで、食後の洗いものを極限まで減らすことができる。疲れてめんどくさくても、もうシンクに食器や鍋を積まなくて良くなる。
ずぼらの極みみたいで人にドン引きされそうだが、これが一番私にとって平日の自炊のハードルを下げることにつながった。
丁寧な暮らし教原理主義者からは血祭りにあげられそうだけど、自分が心身ともに健やかに生きるためなのでこれでいいと思っている。
ひとり暮らしだからこそできることだけど、見た目もちゃんとした料理は休日の私に任せて、平日の夜はひたすら自分のために、極力省エネで、ちょっと栄養に配慮しつつその日の気分にあわせて自由に料理して、ほかほかのまま食べる。
この楽しみは、これからもひっそりと続けていこうと思う。