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食べまくり香港一人旅 ①
香港に行きたい
1月の3連休、自分へのご褒美として香港に3泊4日(実質は3泊3日くらい)の旅に出た。
今回はその記録です。(長いです…)
香港。
王家衛(Wong Kar Wai)監督の映画の雰囲気が好きな私にとっては、あのレトロでちょっと怪しげで魅惑的な街を実際に体感してみたいと常々思っていた。
そしてこの1年くらいは香港在住Youtuber 、Sam&Victorのvrogとかをよく見ていて、新旧混じったいまの香港にも惹かれ、香港に行きたい熱がますます高まっていった。
しかし世はまさに大円安時代。。。
悲しくなるくらいの円安プラス香港の物価の高さにしばらく躊躇していたけど、香港の名物だったあの道路に張り出したネオンの看板が法改正で数年前にほぼ撤去されてしまったと知って、気がついたら冬のボーナスが出たタイミングで香港エクスプレスの航空券を買っていた。
看板たちが無くなる前に行っておけばよかったなぁと既に後悔していたし、これ以上古きよき香港の姿が失われる前に1回行っておかないと、きっともっと後悔する気がしたから!
この先、この円安がましになるとはあんまり思えないしね。
というわけで、まだ慣らし運転気味に仕事をしていた仕事始めの週の金曜午後、会社をさらっと抜け出したところで私の魅惑の香港一人旅がはじまった。
【day 1 】ホテルに辿り着けるか
今回買った香港エクスプレスの安いチケットでは、機内の座席の下に入れられる大きさの7kg以下の荷物1コしか持って行けなかったので、最低限の衣類をすべて圧縮袋で圧縮して無印のリュックになんとか押し込み(服は着回ししたし、インナーとかはキャンドゥで売ってたシート状の洗剤と折りたたみハンガーを持っていってホテルの部屋で洗濯する作戦。ガイドブックも重いから電子書籍にした。)、国内で1泊くらいするときとさほど変わらない荷物の量で成田を飛び立った。
機内ではLCCなので食事も追加で頼まないと出ないし、モニターもなくてシートも倒せなかったけど、アマプラで事前にダウンロードしておいた映画(香港が舞台の「花椒の味」。泣けた。)と、成田空港の本屋で気分を上げるためについ買っちゃった深夜特急の文庫本1巻を読んでたら5時間半のフライトはあっという間だった。
唯一辛かったのは隣に座ってた日本人母娘がずっとマシンガントークしてたことくらい。。。
23時半過ぎに香港の空港に着いてシャトルトレインでターミナルに向かうと、ちょうど韓国からの便とかぶっていたみたいで入国審査前に絶望的な行列ができていた。
事前にklookのアプリで購入していたエアポートエクスプレスの終電(0:48)がじわじわと迫る中、諦めかけた0:44くらいに私の入国審査の番が来て到着ロビーに出られた。
そこからは預け荷物もなかったからトイレも両替にも行かずに今年1番になるだろう必死のダッシュをした。
しかし、エアポートエクスプレスの正面の入り口はもうシャッターが閉まっていて一瞬絶望しかけたその時、横の方にホームの直接の入り口(空港の駅は改札無し)を発見!
そっちからなんとか出発ぎりっぎりに乗り込むことができた。
(この時、こうなることを見越して空港での手間がないe-simにしたり成田で香港ドルを少しだけ両替しておいた自分、ほんとにグッジョブ。
でもこんなぎりぎりになるなら大人しく深夜も走ってるバスの方に乗ってもよかったかもな。)
そのエアポートエクスプレスでまず九龍駅まで行き、そこからは赤いタクシー(車体に広東語で"的士"って書いてあってかわいい)で今回3泊するホテルに向かった。
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すごく陽気な運転手さんの鼻歌と、いきなりかけてくれたやさぐれた男みたいな内容の日本語の曲(詳しくないけど長渕剛か尾崎豊あたりっぽかった)をBGMに、車窓から見える深夜の人気のない香港の街が想像していたよりもかっこよくて、今日午前中まで会社で会議に出ていたのにいま私は香港にいるんだって実感が湧いてきて、すごく興奮してしまった。 夜に東京の静まった街を見ながら散歩したりするのが好きなんだけど、香港の街はそれの上を行く良さがあった。
ホテルに着いて運転手さんにHappy new year♪と言われながら別れ、チェックインしてこの日は終了。
深夜の海外でさすがに心細かったしタクシー乗るのもちょっと怖かったけど、このディズニーキャラクターレベルでフレンドリーな運転手さんでよかったな。
ちなみにそもそもなんでこんな時間のフライトにしたのかというと、午前の会議を休めなかった+飛行機の中で眠れないタイプなので深夜便を避けたから。
でも結局アドレナリンが出過ぎていたのかこの日はホテルでもあんまり眠れなかった。。。
(day 2に続きます。この日はいろいろ必死すぎて写真を撮っていませんでした。)