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食べまくり香港一人旅 ③
【day 3 】 限界を知る
1月の香港一人旅の記録、3日目です。
またまた長いよ。
↓day 1はここから
朝ごはん モツ入りの及第粥
この日は日曜日。前日あんなに歩いて疲れ切ったはずなのに7時前には自然と目が覚めた。
外は天気がよさそうだったので比較的空いているらしい午前中にピークトラムに乗ってビクトリアピークに行こうと思い、そのままホテルを出発した。
その前に腹ごしらえ。 前日の食べ過ぎで若干胃が張っている感じがあったので、朝ごはんは中華粥を食べようと思った。
油麻地の駅に向かう途中で見つけた新記雞粥という粥のお店に入ってみると、各テーブルに1人ずつお客さんが座っていて、それぞれ自分の朝ごはんと向き合っていた。
たぶんお店の一押しは店名にも入ってる鶏肉のお粥っぽかったけど、前に横浜の中華街でも食べたことがあった具としてモツが入った及第粥を広東語オンリーの店員さんに注文した。 その時何か言われたんだけど全くわからなくて受け流してしまった。今思うとあれは警告してくれてたのかもしれないな。。。
そしてしばらくして出てきたお粥がこれ。
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伝わるかなこれ。
いや、普通お粥だったらあっさりさっと食べて出かけられそうだなって思うじゃん。
完全にそう思っていた私が甘かった。
もう食の暴力とも言えるくらい、ラーメンの大きいどんぶりの容量もしくは2人くらいで鍋する時に使うようなサイズの土鍋に、白いお粥が限界までたっぷたぷに入っていた。
さらに中をレンゲで探ると、信じられないくらいの大きさのレバーやよくわからないどっかの部位のモツの塊がごろごろ入っている。
これはお粥と私の一騎討ち!と意気込んで食べ始めたら、モツのコクと癖のある味わいと生姜の風味、おかゆの優しい旨さが美味しくて、汗をかきつつどんどん食べ進めてしまい、ほぼ完食することができた。
私なんでこんなフードファイトみたいなことやってるんだろうね。
それから満腹を通り越して動けなくなる前に、ピークトラムを目指して香港島の中環に向かった。
メイドさんたちの休日
中環の駅から地上に出て、金融オフィス街の広場みたいなところに差し掛かると、広場を埋め尽くす勢いのたくさんの小柄な女の人たちがレジャーシートを広げて服とかを売り買いしたり、集まって楽しそうにおしゃべりする光景が広がっていた。
しかもこの女の人たち、みんなフィリピンやインドネシアっぽい顔立ちで、時々巻き舌っぽい英語も聞こえてくる。
この集まりはなんなんだろうと気になって検索してみたら、彼女たちは普段は香港人の家庭で働くメイドさんたちで、唯一の休日の日曜日になるとこのオフィス街に集まってきて友達と一緒に休日を過ごすらしい。 だからどの人もみんなすごく楽しそうな顔でおしゃべりしていたのか。
普段は異国の家庭に1人で入って仕事をする毎日の中で、日曜は本当に息抜きなんだろうな。
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バイクのマフラーを連想してしまってごめんなさい
ピークトラムでピークへ
しばらく歩くと高層ビルの足元のピークトラムの駅にたどり着いた。
夜の夜景を見に行くときはめちゃくちゃ混むみたいだけど、早起きしたおかげで9時過ぎに来れたからか駅はまったく混んでおらず、そのままするっと空いているトラムに乗り込めた。
トラムはときどき首が痛くなるくらいの急勾配(30度以上あったと思う)をごりごり登っていった。
山頂ではスカイなんとかって有料展望台には行かずに太平山獅子亭という無料の展望スポットから香港の街並みを見下ろしたんだけど、私的にはそれで十分だった。
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良い気が上がってくる感じ
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散歩の途中かな
ピークはとても良い天気だったけど風が強く肌寒かったので、一通り景色を堪能してまたピークトラムで下山することにした。
そこからまた中環あたりをぶらぶら。
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旗袍(チャイナドレス)を仕立てた老舗テーラー
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昼ごはん 竺扶大班焼味のローストグースと切鶏
さて、朝のお粥はまだ全然お腹の中に居座っていたけど、私は時間でごはんを食べられる女なので、12時過ぎにお昼ごはんを食べに、昨日ぶりの湾仔(ワンチャイ)を訪れた。
目当てはガイドブックに載っていたローストグースのお店、竺扶大班焼味。
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お店の前に来ると15人くらい人が並んでいた。
まず最初に行列の先頭に行き、ヤッワイ(1人です)と言ってお店のお姉さんから番号を書いた紙をもらって待つこと20分くらい。
番号で呼ばれたらお店に入れるんだけど、もちろん呼ばれる番号は広東語なので、自分の番号の広東語だけその場で調べてその時に備えた。
「イーサップセイ!」
24番、やっと私の番がきた。
おじいさんと親子連れと相席なテーブルに着き、ガイドブックに載っていたローストグースと蒸し鶏がご飯の上に載ったやつ(メニュー番号はD-8)と、昨日の夕飯の反省を活かしてセットでスープを頼んだ。
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これが…ほんっとーうに美味しかった…
奥の茶色いローストグースもたれの甘辛香ばしい味とグース自体の力強い旨みと皮の香ばしさが合わさって最高だったし(皮は表面がパリッとしたグミみたいで噛むとじわじわ旨みが出てくる)、何よりこの手前の黄金色に輝く蒸し鶏(メニューでは切雞)が、ネギだれをかけて食べると塩気とジューシーな鶏の旨みが合わさって絶妙で、鶏肉もものすごく柔らかくて、結局これがこの香港旅行でのベストごはんとなった。
切雞の方は日本に帰ってもなんとか再現できないかなと思っているけど、そもそも鶏からして違うんだろうな。
黄大仙
しあわせなお昼ごはんを終えた後、メトロで一気に九龍の北の方に行き、黄大仙で降りた。
黄大仙という仙人が祀られている道教、仏教、儒教の寺院であり、願いが叶うパワースポットとして有名(ガイドブックの受け売り)な嗇色園黄大仙祠に行ってみたかったから。
まず寺院の入り口横の売店で金色の線香を買い(9本くらいの束で10HKD=200円くらい)、ど派手な門をくぐって左側の方に行くとその線香に火をつけられるところがあった。
火をつけた線香を人に当たらないように高く掲げながら階段を上がって本殿の前に行くと、同じような状況の人でごった返していて、ぶつかりそうだし灰が飛んでくるしで大変な状況だった。
そこでめげずにガイドブックに買いてあった通りに三礼をし、心の中で住所と名前と生年月日と願い事を唱えて線香立てに線香を立ててきた。
普通に日本語で唱えたけど神様は万能なはず。
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そのあと本殿の階段のところでおみくじにも挑戦。 何本も竹の棒が入った筒を渡され、それを階段に置いてあるクッションの上にひざまずいて願い事を思いながらかしゃかしゃ振り、1本だけ飛び出てきた棒に書いてある番号をメモ。
それを持って寺院の外に出てから、右側の売店群の奥の、建物の中の占いブースで番号をもとに占ってもらえるシステム。
私がその建物に入ると手前のブースのおじさんにものすごい勢いと笑顔で手招きされてしまい、めんどくさいからそのまま占ってもらうことにした。(英語で占ってくれた。おみくじの占い代はたしか30HKD)
おじさんにはまぁまぁ良いこと言われたんだけど、後でネットで番号を調べたら中の下くらいの運勢だった。どっちが正しいんだろ…
それから佐敦や尖沙咀の方に戻ってきてKai Kai Dessertでくるみのスープ飲んだり、中華デパートをうろついたり1881Heritageを見たりしているうちに、予約の17時が近づいてきた。
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ご褒美時間
予約というのは事前にKlookでバウチャーを買っていた、尖沙咀の西側、海沿いのハーバーシティの中にあるHarbourside Grillで2ドリンクと1フードが楽しめるセット。
(ちょうどKlookが10周年の半額キャンペーンをやっていて、元々は3000円以上するのが1500円ちょっとになっていて、思わず予約してしまった。日本でもこんな場所で2杯+フードで1500円だったらかなりお得だと思う。ちなみにピークトラムの往復チケットもこのキャンペーンで半額だった。)
お店に着いてアプリでバウチャーを見せると、海が見える窓際の席に案内してくれた。
さっそく白ワインとサーモンのフィンガーフード的なのを頼んで飲み始めると、お店の人がそれまで閉めていたロールスクリーン を上げてくれた。
徐々に夕焼けで染まっていく空と海とゆっくり行き交う船をぼーっと眺めながら飲むワインはとても美味しくて、ものすごく贅沢な時間だった。
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普段なら全然飲めるけど、これまで歩き過ぎていたからかいつもよりお酒が回るのが早い感じがしたので2杯目はHabourviewというモクテルにしておいたんだけど、これもさっぱりしてて程よく甘くておいしかった。
この旅ではこれまでこてこてのザ・香港って感じのところばっかり行ってたけど、旅の終わりにこういうところいくのも良いね。
最近の1番のご褒美時間だった。今年もがんばろ。
その後はハーバーシティのデッキから日が完全に沈むまで景色を眺め、輝き始めた香港島の夜景を眺めながらアベニューオブスターズをずっと歩いた。
海に反射しながら輝く高層ビル群の夜景と、たくさん電飾をつけた船。
途中大きなショッピングモールのK11などに立ち寄ったりしながら、ブルースリーの像まで歩き、尖沙咀のスーパー(Market placeとMarks&Spencer)で最後に買い物をしてこの日は終了。
シンフォニーオブスターズまでは待てなかったし、夜景が見れただけで大満足でした。
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防火とかどうしてるんだろう
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夕ごはんは全然お腹が空いてなかったのに台湾の牛肉麺のお店に入ったら、案の定まったく食が進まなくて、自分の胃袋と食欲の限界を知ることに。。。 もっとおいしく食べたかった〜
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野菜不足の話
香港に来てからいろいろなものを食べたけど、気がつくと炭水化物ばっかりで野菜が皆無だったことを思い出し、寝る前に日本から持ってきた粉末の青汁を水に溶かして一気に飲んだ。(もう一杯!とはならんよね)
香港の名物的なものって肉か炭水化物かエビかっていう感じだから、名物ばっかり食べていると自然と野菜不足になってしまう。
私は毎日野菜を食べないと調子が出ないタイプで、日本だとちょっと今日野菜足りてないなって思ったらコンビニでサラダを買って帰ってむしゃむしゃ食べてから寝たりするんだけど、香港のコンビニにはサラダというものが皆無だった。
(カットフルーツのカップとラップサンドの中にレタスが挟まってるのは売ってたけどさ…)
行きの飛行機で読んだ深夜特急でも香港の人が生野菜が苦手そうな描写が出てきたんだけど、今もそうなんだろうか? これまで行ったお店で見かけた野菜メニューも青菜炒めとかスープとかだった。
平野紗希子のpodcast味な副音声の香港回でも言ってたけど、香港の食を満喫するにはそういう野菜メニューもちゃんと頼んだ方がいいというのをものすごく実感した。
(でも1人だと、メインの他に1皿で800円とかする青菜炒めを頼むのは躊躇しちゃうんだよな)
( day 4最終日に続きます)