小2娘にぴったりの「ファーブル昆虫記」はあるのか?
前回の続き。
娘が伝記マンガ「ファーブル」に興味を持ったので
子供向けの「ファーブル昆虫記」を探してみました。
子どもには
こちらが読みやすいとレビューも良かったので
まず図書館で借りました。
伊藤たかみさんだ!
・・・が、文が多めで、娘が好きなイラストは少なめ。
あまり興味を持てなかったようで、すぐに本を閉じました。
せっかく名作の魅力を知れるところだったのになーと残念に。
刊行から百年以上経った今も読み継がれているということは、
時代は違ってもそこには何か魅力があるはずです。
娘にはぜひそこに少しでも触れて欲しいなーと思い
(そして自分も知りたい)
別のものも借りてみることにしました。
ちなみにこれ、大人には読みやすく面白い内容だったのですが、小学校中学年くらいならスイスイ読めるかもしれません。もっと小さい年齢でも
昆虫ガチ勢ならスイスイ読めると思います。
娘にはまだイラストが多い方がいいんだな、と考え
次はこちらを借りてみました。
「ファーブル昆虫記」を小学生向けにわかりやすく
アレンジしてイラストと文章で書かれたものです。
これがとてもおもしろくわかりやすく、娘にもヒットしたようです。
イラストだけでも内容が理解できるので良いみたい。
これを読んで初めて知ったことがありました。
コブツチスガリやラングドックアナバチといった「狩りバチ」は、
えものの神経が集中している胸や首の下を刺して
まず運動神経をまひさせる(殺しはしない)。
そしてその仮死状態になったえものに卵を産み付ける。(ええー)
卵からかえったハチの幼虫は
えものの身体に食い入って
少しずつ食べ始める。
それも、食べ始めるのは命にかかわらないところからゆっくりと。(ゾ~)
つまり、殺さずに仮死状態にするのは
生きてるから腐らせることもなく、
これ以上ない新鮮な食料にするためということ、でした。
ぞーっとしますが、すごい!
ファーブルは
その昆虫の習性を深く知るために
一見ちょっとかわいそう(オオクジャクヤママユの触角をちょん切って
触角の役割を調べたり)な実験もたくさんしているのですが、
単に虫が「好き」というだけではなく、
虫という存在を丸ごと愛しているから
もっと深く知るためにいろいろな方法を探究したんだろうなーと思いながら読みました。
娘に読むときは、「切るのはかわいそうだね、でもやってみないと
その虫のことが深くわからないからね、
それでわかったことでいろんなことに役に立ったと思うよママは」と
軽くフォローするようにしています。
単に「うわ~!かわいそう!ひどい!」で娘の記憶が終わらないように。
娘の伝記はじまりからの
いろんなことに関心がうまれて広がって、
私もとても楽しいです。