お茶しにいくならどこの国?『世界のホットドリンク』

色違いとかバージョンの違いとか、同じモノに多様なアレンジが施されるのが好き。ていう点で、この本も大好き。

タイトルのとおり、世界各国の温かい飲み物のレシピ集。100近いレシピが、それらの飲まれるシチュエーションを添えて紹介されている。

「コーヒー」って言っても、有名なのだけでもアイリッシュコーヒーに、ウインナコーヒーに(本場ではアインシュペンナーと呼ぶらしいけど。そしてそれは、コーヒーと水と、クリームが別添えで提供されて、別々に食べたりするものらしいけど)、ベトナムコーヒー(あれにコンデンスミルクを使うのは、その昔冷蔵設備がなくて生クリームを保存できなかったからだとか)に…とまあいろいろあるじゃないですか。
なんとなく知ってるそういう各国レシピや、そのルーツを見比べてみるのは新鮮。

欧米でいうコーヒーと、日本人がいうコーヒーは違うよねってのがきれいに紹介されてたnoteありましたね。

この本ではコーヒーのほかにももちろん、日本は煎茶、韓国はゆず茶、ほかにも紅茶、マテ茶、バター茶、花茶、乳茶、いろーんな飲み物が紹介されていて、世界は広いとつくづく思う。でも、一杯のお茶を囲む時間のあたたかさはいっしょなのね、と陳腐なこともしみじみ感じる。

私が気に入ってるのは、ベラルーシの「ゴゴリッ・モゴリッ」。名前がいい。この本見なかったら一生出会わなかったであろう音の響き。レシピを見ると液体プリンみたいな味わいなんだろうけど、名前を舌先で転がすだけでなんだかうれしくなる。ごごりっもごりっ。

うめざわ
*写真はトルコのチャイ。チャイもいいねーーーー!

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