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「日常の聖性と秘儀」
「日常の聖性と秘儀」
我々人間存在にとって「生存の謎」という問いを真摯に探求考察すればするほど謎は深まる。さらには謎が謎を呼び、仮に解き得たにしても現実に於いての問答はさらに紛糾する。此処には特に不思議はない。
あるのは単なる個々人のありとある個々人の個人的有り様、個々人の執着の問題に尽きる。
これら個々人の一切の意識状態をも空気を吸うように呼吸するように変容した者は日常のあらゆるものに聖性と秘儀をも知覚する。
ここには、いわゆる自由とか孤独といった類の概念は消滅する。
さながら光の海の如き概念の網の目が融合し、生成流動が止むことはない。
時空無き時空を意識自体が活動する
精神化された意識そのものは遠心と求心の核であり母体空間でもある。
(2010-10-10記)