「お金」が大好きになったきっかけ
この話は、
子育て中の方、
子どもと関わるお仕事をされている方 などへ、
「子どもへの金銭教育」のヒントになるかもしれません。
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私が、4歳の頃でした。
母と一緒に、近所のスーパーに買い物に行きました。
母のマネをして、カゴバックを片手に。
そして、
母の買い物をマネして、カゴバックの中に、
大好きなおせんべい(当時30円)を入れました。
そのまま、おせんべいを持って帰りました。
そうです、万引き行為です。
帰宅した母は、ビックリ!
「お店に『ごめんなさい』を言いに行きましょ!
おせんべいを返しに行きましょ!」
4歳の私は、事の次第が分からぬまま
母に連れられ、スーパーに戻り
「ごめんなさい」を言って、おせんべいを返しました。
質問1
「なぜ『ごめんなさい』を言わなくちゃいけないの?
なぜ、母さんのは返さなくていいのに、私のおせんべいは返したの?」
回答1
「母さんは、お金を払って買ったから。
あなたは、お金を払わずに持って帰ったから」
私が「お金」というものを知った最初の体験でした。
質問2
「お金って、、、、何???」
回答2
母は、財布の中にあった硬貨を、
テーブルの上に置いて見せてくれました。
1円、5円、10円、50円、100円
そして、財布の中や、貯金箱の中の硬貨で
1円5個=5円、5円2個=10円、1円10個=10円
10円5個=50円、50円2個=100円 10円10個=100円
を、並べながら説明しながら見せてくれました。
テーブルの上に並べられた硬貨を見た私は
「お金って、カッコいいなあ! お金、大好きっ!」
「ちなみに、どのお金が好き?」と聞かれ、
選んだのは 100円玉だったそうです。
「なぜ?」「一番キレイ!」
(たまたまその日の100円が、新しい硬貨だったのかな?笑)
質問3
「おせんべいは、どのお金があったら良かったの?」
回答3
その中の10円玉3個を、私の目の前に置いて
「30円 これをお店の人に渡してたら、
おせんべいを持って帰れたんよ」
そう言って、
母が使っていなかった小銭入れにその30円を入れ、
「今度買い物に行く時に、これを持って行って、
おせんべいを買ってみよう!
お金は大事なものだから、失くさないように大事にしまってて」
そして数日後、
30円が入った小銭入れを持ってスーパーに行き、
おせんべいを買いました。
「お金って、すご~~~い! お金、大好きっ!」
それからというもの
私は「買い物ごっこ」にハマりました。
しかも、
母の貯金箱から毎回拝借した本物の硬貨を使って。
毎回、本物の硬貨で遊ぶ私を見て、
母は「ごっこ」に本物の硬貨を使うのはどうかと思ったのか、
厚紙で買い物ごっこ用の硬貨を作ってくれました。
質問4
「本物のお金は、誰が作ってるの?」
回答4
「お金を作る工場があるんよ」
質問5
「そのお金が、何で私の家にあるの?」
回答5
「(我が家では)お父さんがお仕事して、お金をもらってくるんよ」
「私も大人になったら、お仕事した~~い!
お金がたくさん欲しい!」
この体験は、今でも鮮明に覚えています。
そして、
FPになった今、この体験は
「子どもの金銭教育」に見事に沿っていたのかも?
と思うのです。
1、欲しい物の交換手段として、お金という方法があること
2、学びは、本物を見て、触って、感じる体験が尊いこと
3、お金は大事なものだから、大事に扱うこと
4、お金がどこで作られているのかを知ること
5、お金はお仕事の対価であること
これらを学ぶことができたのです。
私も、我が子たちがそれぞれ5歳頃、
硬貨を並べて見せる体験をしてみました。
(100円5個=500円 も追加して)
「どのお金が好き?」という質問に、
息子は、
「500円!」「なぜ?」「デカいから」「何が?」「数が」と。
娘は、
「50円!」「なぜ?」「色が好き!すごい!」「すごい?」
「こんなカチカチな物に穴が開いてる」と。
息子らしいなあ 娘らしいなあ とほっこりしました。
そして、
「ママは、お金が好きなんだあ
ママの好きなものだから、大事にして欲しいんだ、よろしく頼んだよ」
って伝えました。
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息子は現在24歳。
高校卒業後、専門学生として上京し、
卒業後の今も、東京で暮らしています。
娘は現在14歳。
中学3年生で、人生初の「受験生」です。
独立系FPという母親の私から育った息子と娘。
彼らの
お金に対する思考や行動、
お金との付き合い方、捉え方なども
いずれ書き綴ってみようと思います。
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