
ああ川が見たい(シリーズ最終回ですw)
名作『あしたのジョー』で当方が妙に好きなのは、丹下拳闘クラブが
泪橋の下にある
ところです(笑)。ふつう橋脚の下は公共の土地ですから、段平はあそこを不法占拠しているのでしょう(^_^;)時代なのか。性格なのか。とにかくジョーがかなり有名になるまでジムは新設されませんが、コミッショナーは段平の過去の行状よりジムの設立場所を問題にすべきではなかったか、と思います(._.)
…ことほど左様に、東京の下町(丹下ボクシングジムは台東区にあるはずだw)には川があった。それがなぜ見えなくなったかはこのシリーズ①②にて述べました。
さて、残る疑問は
暗渠の下を流れる川は、今どうなっているのか?
である(._.)
結論を急ぎます、あんまり寄り道してると「ファイナル」と銘打ったのに終わらなくなるw
東京の暗渠になった川は、いま下水道になっています。
以前申しました「36答申」により、戦後水質の悪化した東京の中小河川は、フタをして地下に埋め、そのまま自然の傾斜を利用して合流式下水道として利用することになったそうです。うーん、知らなかった…(._.)
当方がもっともわかりやすいと感じたのはこの報告書です。
あ、タイトルが出ませんね…?『36答申における都市河川廃止までの経緯とその思想』というモノです。お暇な方は読んでください。
で、当方これも知らなかったのですが、
下水道には「合流式」と「分流式」があるらしい(._.)
東京の下水道はいま申しましたように「合流式」なのですが、
(近所のマンホール。一番下に「合流」とあります)
この合流というのは、生活排水と雨水と一緒、という意味であるらしい。
分流、は生活排水などの汚水は専門の下水管で、雨水はまた別の水道管で川や海に流す方法だそうです。
…当方のイメージする下水道、というのはいわゆる分流のほうで、汚水も雨水も一緒くたにする下水というのがあるとは不勉強にして知らなかった(._.)
合流は汚水+雨水も一緒に処理場に送って、処理してから放水する。とうぜん、
大雨が降れば処理が追いつかず溢れてしまう
わけです。今でもマレに東京でマンホールから水があふれたりするのはこのためであろう。
といって汚水が混ざった雨をそのまま海に流すわけにもいかず。というのが東京の地下の現状のようだ(._.)もちろん、巨大な調整施設はあるにしても、です。
(近所のここからは夜になると水の流れる音が聞こえてきます)
…というかよく考えると、
東京の合流式、というのは結局川に直で汚水を流してるのと同じではなかろうか(^_^;)
川を埋めて、下水の幹線にして、各家庭の下水管を繋いだわけですからね。
いくら見えないとはいっても、川を汚すなという教育を受けたものからするとこれは
かなりキモチワルイ状態ではある。
『36答申』の時代背景はわかるが、どうも
汚くなった、
フタした、
そのまま下水にしちゃった、
雨水の処理で困った、
などなど、シロート目にはどうも行き当たりばったりな感じがしますね(^_^;)
・
どうでもいいが当方、イナカの生まれなので、近所にはドブ川もあったが田んぼや畑もありました。すると脇にはこういう用水路がある。
木とコンクリと、水が混ざったこういう半分自然半分人工物、みたいな風景はなにか当方の郷愁を誘うものがありますな(._.)どうもこういうのが好きだ。
ちょっと裏山なんか登ると水道なんかはなくって、岩の間から染み出た水のところに
気の利く誰かがコップを置いていたりします(^^)
当方、どうもこういうのが好きだ。
ああ、東京にはそんなちいさい「水」がなくてつまらないなあ…と前々から思ってはいました。江戸時代とか、せめて戦前の東京郊外ならあったのかなあとか想像し、羨ましがっていましたが、
それがアナタ、昨日見つけた資料を読み込んでみたら、
ほんの50年前まで、足立区にセリがとれる田んぼがあったんじゃないか⁉
昭和48年じゃ当方生まれてないのですが、感覚的にはもう「昔」ではありません。ちょっと前、な感じ。上司のあの人が生まれたくらい、な距離感です。
戦前どころか、高度成長も終わりかけの東京下町にまだ田んぼがあったとは。
これは…ショックでしたね(^_^;)ヒジョーにショックです。群馬生まれの自分はイナカモノだと思いますが、この辺も大して変わりゃせんじゃないか(笑)
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社会科でならった通りであるならばニンゲンがブンメイを作るのは川のほとりであるらしいですが。
東京から川がなくなったのは、開闢以来、有史以来、ほんのこの4,50年のことなのか(._.)
…なんだか当方、
ヒジョーに損した気分にさせられました(ー_ー)
山好きな当方、当然川だって好きなのです。それをアンタ、ずっとずっと流れてた川を当方が生まれる寸前にダメにして埋めやがったのか(言葉が汚くて失礼(^_^;))と、イキドオリを覚えましたぞ。
まあ、これは後から生まれたもののムゼキニンといえばそれまでで、そうなる要因も仕方ない経緯もあるんではある。でもまあ、なんというか、それももう過ぎたことだから
せめて下水道は分流式にしないか
と思わずにはおれない当方なのでした(._.)
んで、まあ全部とは言わん。水量が豊富な川だけでいいから、分流式にして汚水がはけたら
フタ開けてくんないか
とも思うのでした。
(…事実、上の『36答申』研究にもそのように描いてある)
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川を暗渠にしたあとは、大体が道路になっているのですが、なにしろフタしてあるだけなので重いもの(自動車)はイカンと遊歩道になっている場所が多い。
で、かつての名残に人工的に水路を作って、親水公園になっている場所も多いそうですが。
で、また人工的に水を流すのはカネがかかると結局空堀になっているところが多いそうですが(なにやってんだ(^_^;))
じゃあそんなニセモノより本物の川がいい
と、当方強く思いました。
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といったところで、知的コーフンの川シリーズ、終わります。
お粗末様でした<(_ _)>
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