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作品を詠む意味

小説にせよ映画にせよ何かしらの作品を見ることは、少なからず学びになると思っています。中には、「この小説読んで損した」とか「この映画見て損した」と思うこともあると思いますが、そんな時は「楽しめなかった自分が悪い」と思うようにしています。

物語というものは、作者が経験したことーそして、その経験は作者の人生や価値観を、大きく左右しうる出来事ーが大きく反映されるものであるべき、そうでないと描けないものだと思っています。

もし、自分が何かしらの作品を見た感想が「何も学べなかった、時間の無駄だった」と思うようであれば、それは自分の人生経験が足りていないのではないか。最近、そう思うようになりました。一個人の感覚で「面白くない」と遠ざけてしまうのはあまりにももったいないような気がします。

僕は又吉直樹先生の影響を強く受けていますが、その作品をうまく楽しめなかったのは自分の技量が足りていないのではないか、そう思うようにしています。そのほうが、学べることは多いように感じます。その作品に費やした時間も、受け身で楽しむときとは比べ物にならないくらい、有意義に使えると思います。

そんな時こそ、人生を一生懸命過ごしていると、こんな経験をすることもあるのかも知れない。そう言うふうに、作品を楽しみ、吸収することが生きる上でのヒントになるのではないかと思います。

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