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いろいろあって、アニメーターがSaaSのPdMになれた話

自己紹介

初めまして。A Inc.(エース)というインフルエンサーマーケティングを主に行う会社で働いている梅原といいます。現在、インフルエンサーマーケティングをデータドリブンに行う「Astream」というツールの事業部長、PdMをやっています。
曖昧になりがちなインフルエンサーマーケを、確信のあるものに変えるため、メンバーと共に日々奮闘中です!

今日のテーマ:「遠回りは1番の近道」

突然ですが、下の要素を見てください。

  • アニメ

  • 解説動画の制作

  • YouYubeへの動画投稿

  • Instagram運用

  • アート個展のディレクション

  • データ分析のSQL

今回はこの要素が、私の人生である時急にSaaSのPdMに繋がりだしたという話をしようと思います。


私のちょっと変わった経歴

新卒でアニメの世界に飛び込んだ!

幼い頃から絵を描くのが得意で、何より好きでした。
高校生3年生の頃にアニメの世界に強い興味を持ち、芸大に入り、暇があってはアニメを観まくり、絵を描き、ずっと入りたかったアニメ会社になんとか入社することができました。
アニメ作品は画面が命。今どういう場面展開で、そのために画面のどこにキャラクターを置いて、どのカメラアングルから魅せるか。視聴者に伝わるように画面の構成を考えながら絵に没頭していたんです。

SaaSのPdMへの4つのターニングポイント

1. アニメを離れ、解説動画というニッチな業界に

いろいろあり、アニメ業界を離れて転職することしました。
全く違う職種にも挑戦してみたかったんですが、いきなり転職×ジョブチェンジはほぼ不可能だと思い、得意なことを活かして違う領域で勝負することにしたのです。
転職先は動画の制作会社でした。「解説動画」というジャンルの商材で、『サービスの良さが消費者になかなか伝わっていない』という課題を抱える会社をターゲットに、わかりやすいサービス動画を代行して作るというものでした。
複雑なことを、わかりやすくシンプルに伝えるをモットーにした商材だったのです。そこでイラストレーターとして、画面のレイアウト構築に携わりました。
複雑な言葉や内容を、誰でもわかりやすく伝えるにはどうすればいいかを、人の視線誘導や画面デザイン、イラストへの落とし込みを通してひたすら模索していたんです。
今思えばこれが、SaaSのUIUXの基礎に繋がっていたと思います。

2. 空いてる時間でYouTubeに動画投稿

『なんで?』と思う方もいると思います。
理由は単純で、「YouTube全盛期だからやってみたかった!」だけです。

最初は発信内容が全く思いつきませんでしたが、世に出ている動画を分析したところ
・発信者自身に魅力がある
・コンテンツに魅力がある
・その両方が揃っている
の3パターンで、私は迷わず「コンテンツ特化」でいこうと思いました。

結果、「UNIQLO新作は、洗濯後の服のシワが付きにくいか」というなんとも狭い領域で勝負することになったんです。ファッションに関する動画は溢れかえっていたし、精通してる人には勝てないと思ったんです。それであれば、そういった動画と抱き合わせで見てもらえるコンテンツを作ろうと思いました。また、買ってからじゃないと確かめられない内容を発信することに、一定価値があると考えていたんです。

この時期はとにかく収益化したいの一心でやっていたので、週に2、3本は動画を上げて、AdobeのPremireという動画編集のソフトにも初挑戦し、慣れない中動画編集も一定できるようになりました。また、アナリティクスの画面も見て、どこで視聴の離脱が起きているかなども手探りで分析して、改善していました。
その甲斐あってか、6ヶ月でチャンネル登録者が1,500までいき、目標だった収益化の壁を超えることできたのです。(今はチャンネルも消して辞めてしまいました)

ここでYouTubeにどっぷり浸かっていなければ、今SNS関係の仕事はしてないかもしれません。

3. 副業でアートの会社に

YouTubeの動画投稿をしていたのをきっかけに、友人の会社に声をかけてもらいました。そこはアーティストをディレクションする会社で、とある有名書道家のInstagramを運用してくれないか?という依頼でした。
それをきっかけに「インフルエンサー」と仕事をすることが増えていったんです。アートディレクターとして個展の設計などにも携わり、インフルエンサーとの関わりや、デザインの力が非常に磨かれました。

4. 転職活動中にSQLのコーディングを習得

イラストレーターとして働きながら、副業などを通してクリエイターではなく「ビジネス」に寄った挑戦をしたいと感じていました。しかし、今の会社ではビジネス寄りの挑戦は難しかったため、転職を決意したんです。
その時に転職の相談していた親友がデータ分析オタクで、彼がやってる領域にも少し興味がありました。SQLという、データ分析では必須の言語があったので、ちょっとやってみようと軽い気持ちで挑みました。カフェに2人で篭り、分からないところはすぐ聞ける体制で学びながら転職活動もやるという生活でした。
やってみたら結構面白くて、空き時間全部費やしたら1ヶ月でSQLを習得することができたんです。
ここで、エンジニアの仕事の大変さと、コーディングのなんとなくの理解ができました。また、スプシの関数にも全く抵抗がなくなり、すぐ理解できるようになってたんです。

A Inc.への入社から、全ての経験がつながりだす

実はA(エース)との初めての仕事は、業務委託でした。
解説動画の経験を活かし、近々ローンチ予定の「Astream」のサービス動画を作って欲しいという依頼を受けたのです。
内定はもらっていましたが、入社前に仕事をお願いしたいと言われ、画面デザインから動画作成まで一気通関して作ったんです。
アニメ、デザイン、解説、YouTube動画作成の経験が一気に活きる仕事の依頼でした。

入社後は、副業のアカウント運用の経験から、アカウント運用事業部としてジョインしました。といいつつ、やっていたことは実は事業部の体制の改善で、そこでも今までの経験が一気に活きました。

  • アカウント運用の知識

  • わかりづらかったオンボーディング資料を、シンプルな形でわかりやすく整える

  • デザインを軸に魅力的な営業資料を作り、受注に繋げる

  • 業務効率化でスプシの関数を使いまくる

今まで手をつけれていなかったところを手あたり次第改善して「なんだあいつは」と社内でなっていたかもしれません…w

その後、AstreamにUIUXデザイナーとしてジョイン

いろいろありまして、まだローンチしたばかりのAstreamに参画することになりました。
元々Astreamの事業部長だった新崎さんが、私の制作物のデザインを見ていたらしく、未経験でしたがUIUXの領域に誘ってもらったんです。

「ツールのデザインをやってほしい。梅ちゃんならできると思う」
と言われた時、ぶっちゃけ『やったことないけど!?いける!?』と思いましたね。

そこからはUIUXのインプットとアウトプットを繰り返す毎日でした。
また、少数精鋭で立ち上げたばかりのサービスでしたし、ちょうどPMF期だったので、マーケも営業もチャットサポートも、色んなことをみんなでオーバーラップしてやっていました。やることが多すぎて非常にカオスでしたが、あの時期にしかない忙しさみたいなものを経験できて非常に楽しかったです。

そしてPdM、事業部長に

その後、PdMになり開発の進行も徐々に任されるようになりました。そこでも「SQL習得」の経験が非常に活きました。
当然エンジニアと会話することが多かったので、何ができて何ができないか、何に時間がかかるか、をなんとなく肌感を掴むのに非常に役立ったと思っています。もちろんSaaSの開発で使っている言語はもっと複雑ですが、SNSのAPIに対して指示を出し、結果が返ってくるといった基本を知った上でディスカッションできたのは非常にスムーズでした。

そして、事業部長の新崎さんが新規事業に専念するため、Astreamの事業部長を任せていただき今に至ります。


一見関係ないように見えて、やってたことがいつか繋がる

長々と書きましたが、アニメの仕事をしていた頃を思うと、今SaaSのPdMをやっているなんて想像がつかないでしょう。
今回は自己紹介がてら私の経歴を少し深くお話ししましたが、あの時、衝動的にやったことや挑戦したことが今につながっているなとつくづく思います。

「遠回りは1番の近道」

あの有名な野球選手のイチローの言葉で、私の経歴に非常にフィットしているなと感じていて好きです。イチロー曰く「最短でゴールに辿り着いたとしても深みが出ない。いろいろ経験してたどり着いたからこそ深みは出る。」という言葉を聞いた時、とても救われたのを覚えています。
今までの経験は無駄じゃなかったなと。これからもいろんなことに挑戦していいと思えました!
みなさんも気になることがあれば挑戦してみるのを是非お勧めします!

さて、本日は自己紹介がてら私のちょっと変わった経歴をご紹介しました!
よかったら、ぜひフォローをお願いいたします。
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