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梅エキスとインフルエンザ

空気が乾燥し、寒くなってくる季節になってきました。
季節性の感染症インフルエンザ、少しずつ流行りだす時季です。


インフルエンザウイルスは毎年変異!?

インフルエンザは毎年冬季に流行しますが、毎年型が異なります。
私たちの身体は、免疫によって病原体から守られています。体の中の免疫細胞による抗原抗体反応で、病原体に対する抗体がつくられ、同じ病原体が体に侵入した際は、抗体によって体を守っています。しかしながら、一年に二回インフルエンザにかかる人がいるように、インフルエンザの方が違えば、一年に何回も罹患することになります。

インフルエンザに始まるウイルスの差、これはウイルス表面にあるヘマグルチニンとノイラミニダーゼという糖タンパク質の変異が大きいことに起因します。ウイルスは変異が頻繁に行われるため、有効な予防方法がなく、毎年流行が起こるのです。
予防接種はその年に流行るインフルエンザの型を予測し、製造されます。昨年と同じ型は、流行らないと考えてよいのかと。


梅エキスでインフルエンザを予防しよう

梅エキスのインフルエンザ予防。2009年に大学の研究室にて、過去にパンデミックを引き起こしたA型インフルエンザウイルスの感染阻害活性のあることが報告されました。

Mumefural and related HMF derivatives from Japanese apricot fruit juice
concentrate show multiple inhibitory effects on pandemic influenza A (H1N1) virus 
Food Chemistry 127 (2011) 1–9


その後、国内の食品会社との研究でその成分が梅エキスに特徴的な成分であるムメフラールであることがわかりました。ムメフラールの正式名称は5-ヒドロキシメチル-2-フルフラール有機酸エステル。当時の研究では、梅エキスに含まれるムメフラールがA型ウイルスの感染予防に加え、ノイラミニダーゼ活性阻害作用と当該ウイルスによる赤血球凝集阻止作用の2つの作用を持つことも発見したとのことです。

ノイラミニダーゼ活性阻害とは抗インフルエンザ薬として使用される薬効成分の作用のこと。
ノイラミニダーゼはインフルエンザウイルスの表面に存在する酵素のことで、ウイルスが宿主細胞内で増殖して、外部に出るきっかけをつくる酵素なのですが、ノイラミニダーゼ阻害薬はその働きをブロックしてウイルスが遊離するのを防ぐ作用があります。つまり、ウイルスの蔓延防止に効果が発揮できるのです。

梅エキスに含まれるムメフラールにはこのノイラミニダーゼ感染阻害の効果が含まれるということ。
植物の力には私たちがまだ知らない作用がまだまだあることが感じられます。

もちろん、インフルエンザに罹患した時は、病院で薬をもらうことも大切ですが、梅エキスで自己免疫を高めておくことも大切なことなんだなと思います。

梅エキスで喉にマスク!?

口や鼻か侵入してきたインフルエンザウイルスは、喉の粘膜に付着して、そこから体内に侵入するといわれているので、喉粘粘膜をガードすることが大切なのです。

口にはマスクは出来ますが、喉粘膜にマスクは出来ませんから…。

梅エキスを食べることで、この喉粘膜に梅エキスを接触させ、ウイルスの体内への侵入を防ぐ、というメカニズム。
インフルエンザを完全に防ぐには、自分自身の免疫力も大事なので、100%効く!とは言い切れませんが、梅農家の風邪しらずのお母さんたちは、家庭の万能薬を上手に生活に取り入れているようです。


梅エキスでインフルエンザのコツは、

「酸っぱさを感じること」

自然に出る唾液にも、予防効果はありますから、
乾燥が気になるタイミングでしっかりと口の中を潤すことが大切です。

感染が気になる季節です。
梅エキスの健康パワーで冬を元気に過ごしたいと思います!

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