よくある間違い
テレビを見ていたり、音楽を聴いていたり、時々あるフレーズを聞いて
「えっ!?」て思うことが多々あります。
それが聞きなれない単語だとなおさらです。
特に健康食品のコマーシャル。
効きなれない単語に「あれ何だっけ?」と思うことがしばしば。
私の大好きな梅エキスにもその一つ。
梅エキスに特長 ムメフラール
梅エキスの代表成分のひとつ「ムメフラール」
英語で書くと mumefural と記されます。
ムメフラールは、梅エキスに含まれる“糖質”「5‐ヒドロキシメチルフルフラール(HMF)」と“クエン酸”がエステル結合した化合物のことを示します。
1998年に当時の農林水産省、現独立行政法人食品総合研究所で発見された「梅エキス」だけに含まれる新しい成分。
血液中の「血小板の凝集」を抑制することで、血液の流れをよくすることで注目されました。近年では、インフルエンザ予防にも関わる成分であるという論文も発表されています。
ウメフラールとムメフラール
ウメフラールとムメフラールは同じもの。
単なる言い間違いです。
ですが、このムメフラール、梅エキスに含まれる成分だから、、、
ということでよく「ウメフラール」と間違えやすいのは本当です。
絶対みんな
「えっ?何? ウメフラール?」と聞き返します。
私もその一人。
なんで「ムメ」なんだろう。
「ウメ」やったらあかんのかな・・・と。
こちら、梅の学名「Prunus mume」(プラナス・ムメ)からきているとのこと。
「mume」と糖質の「フラール」を合わせた造語が「ムメフラール」です。
新しい物質というだけあって、発見された方が、学名とか成分とかいろんなものを調べてつけてくれた物質名。ありがたく受け入れたいと思います。
でもちょっとややこしい…。(名付け親の方すみません…)
気を取り直して、
この成分、梅の青果には存在しません。
青梅の果汁を加熱して梅エキスを作る過程でできるもので、
自然に存在するものではありません。
糖質とクエン酸があれば、人工的にも作れる成分ではありますが、
温度や時間など、いろんな条件があります。
また、梅にもともと含まれる成分は梅の品種によって異なるので、
場所、原材料、加熱温度や時間などでムメフラールの含有量も変わってきます。
なので、一概に梅エキスといっても、
すべての梅エキスにムメフラールが均等に含まれているわけではありません。
梅エキスに含まれるムメフラールは、100gあたり500㎎~1000㎎とされているので、
本当に微量なんですね。
梅エキスに半分以上含まれる有機酸には及ばないですが、
ムメフラールも立派な栄養成分です。
梅エキスに含まれるクエン酸とともに、定期的に摂取して、
元気な体を目指したいと思います。
韓流にも 梅エキス?
最近、韓国でも「梅エキス」が注目されていることを知りました。
韓国でいう「梅エキス」は砂糖が入っている「梅シロップ」のことをいうみたいです。
キムチを作るときに調味料として加えたりするようです。
「エキス=extract=抽出物」のことなので、果汁を煮詰めた「梅エキス」は本来は「梅ペースト」?なのかなと思ったりもしますが、「ペースト」は果肉分も含まれているのでは?
じゃあ果汁の濃縮物は「コンク」Concentratedってこと?と悶々と悩んだりします。
ですが、昔から梅農家さんたちの家庭で万能薬として扱われており、親しまれた呼び名は梅エキス(梅肉エキス)です。
ですので、ペーストであろうがコンクであろうが、
私は「梅エキス」と呼び続けます。
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