頗る熱が出ただけの話
早くも睦月が終わろうかという頃合い。なぜだか無性につづりたくなって、久方ぶりにnoteを広げて画面に向かっている。
日記とは違う、自分の中を外に開いているという意識がどこか私を浮つかせる。
今日は頗る熱が出た話。ただそれだけ。
年明けそれはそれは暴飲暴食をして、それはそれは夜更かしをして、時が無限かと思われるほど好き勝手していたら熱を出した。丸三日は寝込んでいたと思う。
自業自得という言葉を自分自身に当てはめて思い浮かべるのはいつぶりだろう。
熱を出すのも本当に久しぶりで、自分の身体が疲れをちゃんと教えてくれることに感動してしまった。
精神的にしんどい経験は過去という厄介ものが前触れもなく連れてくるし、辺りをうろうろしているのでほおっておけばいい。
だが身体の不調は虚をつかれる。襲撃に近い。
気分屋の訪問ほど煩わしいものはない。急に現れてはこちらの仕事をふやしてくるし、妙に核心をつくからだ。
核心といつつ、暴飲暴食をしていたのは明らかなので、察しがいいというよりただ単に教えてくれたといった方が正しいのだろうか。
私がからだに無理をしたせいです。ごめんなさい。平謝りだ。
謝るというか、大人しくする以外に他に仕方がないのだけれど...。
自分の身体ではあるが、なんとなく違和感がある。
不意に現れてその態度はなんだ!と思ってしまう。
自分の身体であるけれど、どこまでも他人なのである。
それは幸運といってよい。常日頃から手のかからないままでいてくれる身体ほど扱いやすいものはない。
真面目ほど損をするというが、身体くんもそうなのかもしれない。常日頃からそれほど構っていない。
それは気分屋ではなく、真面目なのだった。見えないところではたらいていた。
同じものなのに角度が変わればこうも見え方が違う。
ごめんね。いつもありがとう。
さっきの悪態はなんだったのかと思うほど、ほんのわずか数秒で手のひら返し。心からの感謝を送った。
この寒い冬を乗り越えたら、また暖かい春がくる。
暴飲暴食と夜更かしが連れてきた体の不調を冬のせいにするわけではないけれど、寒さはやっぱり体にこたえる。
当たり前のように動き続ける身体を、今よりほんの少しだけ大事にしてみようと思った。
皆さんも、どうか暖かくしてお過ごしください。
umechi
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