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福井へ

福井県に行った。僕の両親の車に乗って両親、僕、妻、子どもたちの6人で。

当日は4時起きなので、前日から実家に泊まった。福井までは交代で運転することになっていて、トップバッターは僕。

まだ外は暗いし、慣れない車だしで、最初のうちは緊張して変に力が入った状態で運転していた。陽が登ってきた辺りからは、楽しく運転できた。

愛知で母と変わって、その後は父が運転して岐阜を通って福井に着いた。


余談だが、福井県は坂本龍馬と深い縁がある。
幕末当時の福井藩藩主、松平春嶽が土佐を脱藩した坂本龍馬と面会しているのである。大名が一介の浪人と会うことすら驚きだが、その面会で幕臣である勝海舟を紹介しているというのだから、よほど龍馬という人物を見込んだのであろう。
その後、龍馬は勝海舟の元で働き、勝が神戸に海軍操練所を作ったときにはその塾頭となっている。操練所が閉鎖されてからは長崎で亀山社中という会社を作り倒幕に向けて活動した。
もし、松平春嶽が勝海舟を紹介していなければ、龍馬は歴史に名を残すことなく幕末の風雲の内に斃れていたであろう。そうであれば明治維新、さらにはその後の日本もまったく別のものになっていたはずである。
ちなみに龍馬暗殺の1ヶ月前となる慶応3年10月にも龍馬は福井を訪れ、新政府の財政問題について相談をしている。


福井へは、恐竜博物館が目当てで行った。三連休ということでかなり混んでいた。入って30分もしないうちに娘がホテルに行きたいと言い出した。人が多いのがとにかく嫌みたいだったので、急いで見学して外に出た。

外には恐竜のオブジェがたくさん置いてあり、動いたり鳴き声をあげたりするので、そこを散歩した。博物館よりこういうところの方がやはり子どもには楽しいようだった。

恐竜博物館を後にして、ホテルに向かった。翌日のことを考えてホテルは石川県小松市の駅前に取っていた。

ホテルに着いて、駅の近くでご飯を食べて戻るとホテル前の道でプロジェクションマッピングが始まっていた。これには子ども達が大喜びでずっと駆け回っていた。これが息子のこの旅のハイライト。

翌日。
朝ごはんは近くにあるマックで食べようということになった。地図アプリを開いて歩いていたら子どもがスマホを貸してくれと言うので、子どもに案内してもらいながら散歩した。こうやって知らない街をのんびり歩くのは楽しい。
小松市は、駅も新しくて周辺の道路や建物なんかも綺麗で新しいものが多かった。良い街だなと思った。
朝ご飯を食べ終わり、ホテルに帰る前にコンビニにより、栄養ドリンクを買って飲み干した。40代の体力を決して過信しない。

小松市に宿を取ったのはコマツの資料館が駅のすぐ近くにあるからだ。コマツというのはショベルカーとか建設機械で有名なあのコマツである。
ここではバカでかいショベルカーやダンプカーの運転席に乗れるのだが、10時からでまだ時間があったため、まずは資料館に行くことにした。これが僕に刺さった。

最近、仕事でトラブルがあり外部の業者さんと連絡をとっているのだが、どの人も真摯に対応してくれて、一生懸命仕事をするってやっぱりカッコいいなと思っていた。そこにコマツのモノづくりへのこだわりや誇りなんかを感じられる展示を見たものだから胸が熱くなった。思わずお土産コーナーでショベルカーのプリントされたTシャツやらを爆買いしてしまった。

帰りもまず僕が運転した。父の北アルプスが観たいというリクエストに応えるため富山方面からグルッと回って帰った。
途中、新潟の景勝地「親不知」にも寄ろうとしたのだが、道を間違えて残念ながら、寄ることができなかった。
長野まで運転して父に代わった。


2日間で総走行距離1000kmを超える長い旅となった。車に乗っている時間も長かったが、子ども達も楽しそうだったし、その中で両親の要望もできるかぎり汲むことができて、楽しい旅になった。

翌日は、疲労からか体調が少し悪かった。
昼頃、両親が新米を持ってやってきて、「これからお土産を届けてまわるんだ」と言っていた。
元気なのは何よりだが、バケモノかよ、と思った。

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