怒りのエネルギーを電力に変えられたらという妄想

うちのフランス人夫の怒りのエネルギーは、
私の5倍くらいあるなーと思います。
夫だけじゃなくて、フランス人男性って
怒りのエネルギー高めだと思います。
小さなことで、ピュタン、ピュタン、と
よく怒ってる印象があります。
何度か夫にアンガーマネージメントを
勧めてますし、夫もその必要性は認めてますが。

今朝も、トイレの水がずっと流れっぱなしで
1人でめーーっちゃ怒ってました。
怒ってもしょうがないと思うのですけど。
その後私がトイレ使ったら、水が止まりました
どうやったの?と聞かれたから、怒らずに
優しい気持ちで接した、と言っておきました。

昔、12人の怒れる男、と言う映画を見ました。

まー、みんな怒るんです。
特にその中の1人の怒り狂いようったら。

細かい内容を忘れましたが、こんな話です。
そしてネタバレですが、ご了承下さい。

とある殺人事件が起きたんです。
殺された人の息子が、容疑者でした。
その裁判員をしている12人の男たちが、部屋で
有罪無罪を話し合う場面だけがストーリーです

この裁判は簡単だったなー、
あの息子が有罪で決まりだよ!

から始まるんですが、主人公のヘンリーフォンダが
そうだろうか?違う可能性も考えてみた方が
いいんじゃないだろうか?
と提案したことで、みんなの怒りが爆発です。
ヘンリーだけは常に冷静です。

でも怒りに怒ったあげく、映画の最後に、
12人全員一致で、この青年は無罪だ、
と言う結論に達するのです。ヒュー!

怒りのエネルギーについて、いろいろ考え
させられる映画です。
それ以外にも集団の心理とか、偏見の力とか
いろいろ考えさせられるんですが。
何考えたか覚えてませんが、、、
何か考えさせられたことだけは覚えてます。笑

なんで、こんなに怒るのかな?
自分の意見を否定されたから、怒るの?
息子が犯人だ、悪い奴だ、
だから彼が罰せられるのが正義だ、
と言う正義感から、正義が
脅かされる気持ちになり、怒る?

結構、人って自分の正義感により
怒ってることが多い気がします。
店員の態度が悪い。お客様に対する態度じゃない。
お客様を真摯に扱うのが店員と言うものだろう。
あるべきことがあるべきになるのが正義だ。
その正義のために、我は怒る!

みたいな構図でしょうか。

でも正義って一つじゃないところが
難しいといつも思います。
そして物事には必ず理由もあります。

だからみんな有罪を疑いもしなかった事件を
いろいろな見方で見てみたら、
あんなに有罪だ、有罪だと怒っていた人が
意見を無罪に変えることもある。
違う正義に気づいた時に、すーって
エネルギーが萎んで恥ずかしくなります。

この時に発せられる怒りのエネルギーを、
電力のグリッドにもし供給できたら、
怒っちゃった恥ずかしさが、和らぐかも
しれませんね。
ドンマイドンマイ、電力供給には貢献できたからさ
みたいな会話が後から出来て、世の中少し
平和になるかもしれません。

トイレの水が流れ続けて怒っている夫は、
トイレに怒ってるわけではないそうです。
連絡しても、適当な返答しかしない大家に
怒っているそうです。
大家は、たまにこのトイレ、そうなるんだよ。
何度かフラッシュ押してれば直るから、
と言うそうです。
多分本当にそうなんだと思います。
そして大家がこの場にいないのに、怒って、
そのエネルギー浴びてるのは部屋にいる私だから
嫌になりますよね。

うちの夫は川の音が好きです。
川が近い温泉旅館に泊まると、川の音を
聞きながら眠るのが好きって100%言います。
川の流れと思えばいいでしょ?と言うと、
そう思おうとしてみたけど、ふとトイレだと
思い出したら怒りが沸いてくるらしいです。笑
あっ、川だと思おうとしたんだー!笑笑

やっぱり怒りのエネルギーをグリッドに
供給できたらいいなー。そしたら怒ってる夫見ても、
今月の電気代安くなりそう!って優しい気持ちが
沸いてきそうです。

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