見出し画像

しまなみ海道、正月のサイクリング

今、正月休みのしまなみ海道サイクリング帰り、電車の中でこのnoteを綴っている。

きっと他にも正月休みにしまなみ海道行こうかと考えている人もいるかも?私のように。そんな人の参考にもなればと思う。

正月にしまなみ海道サイクリングに行きたいと思ったきっかけ

ふと、しまなみ海道行ってみたいとテレビを見ていて思ったのはもう、冬に足を突っ込んでいて、ベストシーズンと言われる10月はとっくに過ぎていた。
でも、冬の瀬戸内海はめちゃくちゃ寒過ぎるということもないし、雪も降らないし、むしろ真夏よりはたぶんマシだった。また人もどちらかと言えばまばらで、他のシーズン行ったことないけど大三島で入った居酒屋で10月は外国人で満席になるとか、何気にラッキーな時季だった。
しかも、向島と尾道をつなぐ渡船がありがたいことに私が1月2日今治スタートで行ったために、尾道に着く3日にちょうど運行を開始していて渡れて本当良かった。(ただ、こちら2025年3月には運行を取りやめるとか)
代替手段があるかどうかわからないけど、ぜひ今のうちに行ってみてはどうだろうか。

奥の向島から手前の尾道までをつなぐ渡船

冬は今治スタートにして正解?

しまなみ海道サイクリングといえば、ほとんどのガイドブックやネット記事、YouTubeなどで尾道スタートになっていて、今治スタートは少ない。ないわけではないけれど、冬のしまなみ海道サイクリングを調べたときにこちらの記事に当たって、今治スタートが良いらしいということで、福山から高速バスで今治まで行った。

結果、80%くらい正解だった気がする。
上の記事では尾道スタートにすると、向かい風でつらかったとあったが、何気に今治からの北上も冬はたぶん北風が吹いているものなので、向かい風も結構あった。
今治を経て来島海峡大橋を渡るまでの上り坂は結構きつかったのを覚えている。ただでさえ、アップダウンが激しい中に北風の向かい風は寒くて冷たくて、下り坂が特に厳しい…!

ただ、西から東に向かって風が吹いていたときに、生口島の割りに平坦な道が続くサイクリングが非常にイージーモードで、琵琶湖の堅田→大津のような気軽さがあった。

琵琶湖サイクリングとの違い

でも琵琶湖と比べてきついのは、全体的にアップダウンが激しいこと。島を渡るたび、大橋を通るために上り坂と下り坂の両方を通る必要がある。大橋だけでなく、島内でもちょくちょくなかなかに長くて勾配のある坂道が出てくる。琵琶湖のサイクリングでは、北の長浜からマキノまでは峠道が厳しいこと以外は変な場所さえ通らなければ、強風以外はだいたい大丈夫なのだけど。

特に来島海峡大橋の坂道と大三島の宿に向かうまでの東から西に掛けての大山祇神社辺りのサイクリングロードも何気にきつかった。

最初の関門、来島海峡大橋

冬に関係なく、来島海峡大橋は体力のあるうちに渡り切っておいて本当に良かった。あれはおそらくすべての大橋の坂道でいちばんきついのではないだろうか。尾道スタートの場合、体力のボルテージが下がっているときの最終ステージであれは結構きついかも。
とはいえ、全長70キロなので、きついなと思いながら行けてしまうのも事実で。
1日目に大三島を10時ごろ出て、休憩をはさんでも15時には尾道上陸できたので、自転車初心者の私にも行けるコースだったと思える。

琵琶湖の30キロとしまなみ海道のそれとは大きく違うが、距離自体がバカ長いわけではないので何とか行ける距離ではある。

アップダウンとともに体力を奪うのが強風。琵琶湖もきついとききついが、しまなみ海道は当たりが悪いと、なかなか進めないこともありそう。西風が吹いているとき、生口島を西に向かわなくて良かった…。これはどうしようもないので、琵琶湖ルートみたいにレンタカーエスケープとかは容易にできないけど、結局のところ距離が短いから何とかはなる。

しまなみ海道サイクリング70キロはきついかどうか?

私は今回、朝に電車で住んでいる街を出て12時半ごろ今治に着いた。福山までJR、福山からは高速バスで、全体的につなぎも良かった。尾道で降りてしまうのも一つだけど、今治からも全然良い。1日で行ける自信のある人は今治に泊まって、朝から出て尾道に夕方着く段取りでも良さそう。

着いて暑いくらいだった今治駅

しかし、しまなみ海道の70キロは琵琶湖の70キロとは大きく異なる。
私の場合、初日に今治〜大三島の宿まで30キロほどの距離を行ったが、琵琶湖の30キロとは大違い。30キロくらい全然行ける、むしろもっと先まで進みたい、宿が他にないからここで、と思っていたけど、宿を先の場所にしなくてよかった。大山祇神社までの坂道が割りにキツイことを除いて、大三島辺りをいったんの休憩地にしておかなかったらかなり体力が限界だった。

荷物を宿に送るサービス利用はしていないので2日分の服類をリュックに背負って、ザックが背中にある分体力も奪われた。

ガチチャリ勢の格好をした人たちはだいたいリュック背負ってなかったので、たぶんロッカーや宿に置いているか、宿に送るサービス利用か何かをしているのだろう。
といってもまぁ、リュック背負っているチャリ勢は、だいたいクロスバイクじゃなかったので、私くらいだったかも?
まぁたぶん、荷物は持たずに行くなら体力のある人なら1日で行けそう。

やっぱりしまなみ海道サイクリング70キロは割りにキツイ。行けなくはないけどきつい。これが今回、感じたこと。

琵琶湖としまなみ海道、どっちが良い?

どっちも良い!
景色で言うならしまなみ海道。アップダウンが激しい分、上からの眺めは最高!
ロケーションの便利さ、行きやすさでは琵琶湖。人がたくさん住んでいる郊外を通っていくから、なんか住みやすさ・心地よさある。
ただ今回、びっくりしたのはしまなみ海道ってきっとローカルな地だろうから、お店なくなることに気をつけないと、と思っていたら全然そんなことはなかった。
以前、瀬戸内アートに行ったときの直島とかあの辺の島とはなんか違う。あの辺は昔ながらの雰囲気と現代アートが交わった感じが良かったが、コンビニなんてあったろうか…。
それに比べるとしまなみ海道の島は、人や車がよく行き交うからだろうか。ドラッグストアやコンビニが割と多くあって、泊まった大三島には居酒屋もあって食や日用品が買えなくて困るということが一切なかった。
Googleマップで見ているだけでも気になるお店はたくさんあって、むしろほとんど行けないくらいで、全然田舎感じでもなかった。
おいしくてお手頃で、結果的に予算オーバーしてた…。
あんなに島と島が手軽に行き来できる距離感なのに、島に必ず話一つは道の駅があるし。結局、道の駅は全部寄らず、最初の来島で満足してしまった。まぁでもそれぞれの小さなお店で良いもの買えた!(むしろ買い過ぎた…)

もしかしたら、外国人は琵琶湖よりもしまなみ海道のほうが多いのかも?
そのくらい、ローカル感を味わえるのがしまなみ海道かも。どっちにも良さは尽きない。

いいなと思ったら応援しよう!