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パートさんへの指導法@今週の自分業務

僕は、中古のバッグや時計宝石などを一般の方から買ったり、業者から仕入れたりして、ネットで販売している。
役職はマネージャー(課長級)。
また金沢と東京という2箇所にわかれた、いびつな部署形態での、今週の業務を紹介する。

パートさんに任せる新業務

6月アタマに人事異動が有り、1人の部下が他部署に移った。
結果、パートさんに新たに覚えてもらう業務がいくつか発生してきた。

そこで、残った部下にパートさんへのレクチャーをしてもらうことにした。
そんななか、ところどころ聞こえてくるのが、
「どうすればいいか、考えてみて」
「こういう場合は、お客さんはどうしてほしいと思う?」
といったような、問いかけるような、考えさせるような教え方をしているようだった。
正直ちょっと違和感を感じたのだが、そのまま口は挟まず、任せておいた。

その後、パートさんが帰ったあと、
部下からこんなことを言われた。

「パートさん、意外と何も知らないんですね…。今の作業がお客さんにとってどういう影響与えるのか? 何を確認しておけば次の担当がやりやすいのか? 思った以上に知らなかったです」

まあ、そうだろうよ、と思った。

一応説明しておくと、そのパートさんは優秀な方で、
勤続年数も長く、これまでも非常に助けてもらったことが多々ある。
シフトの調整でも無理を聞いてもらったこともあるが、快く受け入れてもらっており、チーム内でも信頼は厚い。
だからこそ、部下の期待も高かったのだろうが、
その期待とのギャップが大きかったようだ。

僕の考えるパートさんとの距離感

パートという雇用形態は、
勤務時間も短く、任せている業務も限られた範囲なので、
会社の全体像などは知る由もないのは致し方ない。

非常に乱暴にいうと、
決められた作業のみを丁寧にこなすことが最優先で、
業務全般に関してあれこれ考えたり、向上心を持ってスキルアップするといったことの優先度は低い。
スキルアップしても、家庭の事情であっさり退社することもあるので、
過大な期待をするのもリスキーだとも考えている。

その分、家庭のことや趣味に時間を使ってもらい、
仕事でのストレスを無駄に背負い込まないようにしてほしい。
家庭ファーストで働く環境をつくるのが、僕の役割だと思っている。

だから、パートさんには、

A→B→C
この通りに進めてください。

という教え方がベターだと思った。

X→(?)→Z
(?)に入るのは何?「A→B→C」が、わかったらわかるでしょ!

という教え方をしても、時間がかかるだけじゃないのかなと思っている(その時間に、確実にできる仕事を進めてほしい)。
そもそも「A→B→C」が、わかったら「X→(?)→Z」もわかる
という、関連性に気づいてもらう必要もないと僕は考えている。

ので、部下にも
パートさんに僕らと同じ知識量と応用力を求めるのは酷。
むしろ、その知識量と応用力が少なくても、
新しい仕事を覚えられるような仕組みづくりに、僕らは気を使うべきなんじゃないかと伝えた。

線引は必要なのか?

と、僕は考えているのだが、
非正規雇用が社会問題のひとつとなっている日本。
パートだとかフルタイムだとかで、仕事の振り方、接し方を変えるのは
古い考えなのかなとも思う部分もある。
パートさんにも、どんどんスキルアップしてもらい、
考える力もつけてもらうことを課していくようにしたほうがいいのだろうか?
そういったことを考えるいい機会なのかもしれない。

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