血統研究雑記帳（Vol.3・シルバーステート編）

お世話になっております。UMAJIN編集部員の平石です。

約1カ月ぶりとなります「血統研究雑記帳」。またの名を「平石趣味の部屋」。

今回は新種牡馬ではなく産駒デビュー2年目のシルバーステートにフォーカスを当てて調べてみようと思います。

個人的に「現状よく分からない種牡馬」のカテゴリーに入っているので、それをクリアにする意味合いが大きかったり。苦手意識を払拭できると良いのですが。

☆シルバーステート

■先週までの全成績

基本的には芝向き種牡馬というイメージで良いでしょう。代表産駒のウォーターナビレラも芝馬ですしね。

反対にダートでは1勝クラスで2着で2回あるのが最高成績（ナインティゴット、バオバブスピリット）。ダートで買おうと思うと、現状は新馬・未勝利が限界なのかもしれません。

■牡牝別成績

全体的には牡馬の方が成績が良さそう。具体的には牝馬の1.5割増しって感じでしょうか。牝馬のダートは結構厳しそうですね。

■場所別成績（芝）

複勝率TOP3は札幌、小倉、福島の順。基本的には小回り向きというイメージで良さそうです。

それを裏付けるデータをもうひとつ。阪神、新潟など内回り、外回りの設定がある競馬場での成績はこんな感じに。

新潟内回り【3-4-3-19】
勝率10.3％、連対率24.1％、複勝率34.5％
新潟外回り【1-0-2-16】
勝率5.3％、連対率5.3％、複勝率15.8％

阪神内回り【3-3-5-24】
勝率8.6％、連対率17.1％、複勝率31.4％
阪神外回り【1-5-5-35】
勝率2.2％、連対率13.0％、複勝率23.9％

いずれも内回りコースの方が好成績。大箱→小回り替わり、外コース→内コース替わりなんかが狙い目になるのではなかろうかと。パッと思いつくやり方のなかでは、新潟外回りで凡走したシルバーステート産駒を福島替わりで狙う方法は面白そうです。

■相性の良さそうな配合

・母がトニービン持ち
→5頭が出走し3頭勝ち上がり。筆頭はバトルボーン（3勝クラス）。
・母父キングカメハメハ
→8頭が出走し5頭勝ち上がり。筆頭はナイトキャッスル（2歳1勝クラス）。

母父キングカメハメハの勝ち上がり率の高さもそうですが、個人的に推したいのは「シルバーステート×トニービン持ちの母」という配合パターン。

特にこのパターンの牡馬は3頭が出走して3頭勝ち上がり。そのうえ現3勝クラスのバトルボーンが出ているとあれば注目して良いのではなかろうかと。

シルバーステートに入るシルヴァーホークの血とトニービンは相性が良く、宝塚記念を制したアーネストリーや目黒記念2着、宝塚記念3着のノーブルマーズあたりがこのパターン。この2頭も牡馬ということで、牡馬が強い配合パターンなのかもしれません。

バトルボーンが今後めっちゃ出世するようなら、声を大にして「シルバーステートとトニービンは男馬ニックスだ！」と叫ぼうと思います。

■まとめ

・とりあえず芝向き種牡馬
・牡馬の方が狙いやすい
・小回りで評価を上げたい
・トニービンとニックスなのでは（牡馬に限る）

「小回り向き」という指針を手に入れたのが個人的には大収穫でした。さっそく週末の福島で狙って行こうと思います……！

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