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ラ・セーヌの星、偉い人処刑、多数派への恐怖

何かふとしたことがきっかけで、謎が解ける経験って、たぶん誰でもあります。

周りから暖かくも距離を置かれる孤高の奇人、そういう存在でありたいと僕が思うに至ったきっかけ。それが何だったのか、突如として思い至りました。ラ・セーヌの星です。

先日、小5の次女と二人で車でお菓子を買いに行った(悲しいほどの爆買いになりましたが)のですが、その時、車内では、次女がカーステにスマホを繋いで、お互いのお勧め曲を交代で聴こう!という企画(といっても2人だけですが)をやっていたのです。そして、その企画の中で、とつぜん鳴り出したのが、TVアニメの主題歌の主題歌、ラ・セーヌの星。電光のようによみがえった感覚!

銃声の音に始まる暗い解説。「・・・しかし彼女は、自分が王妃マリーアントワネットの妹であることを、全く知らなかった」
続いて、マリーを殺せーと叫ぶ人々の声。燃え上がる炎の音とともに始まる、ラ・セーヌの星の歌。。。。

小さい頃なので、ラ・セーヌの星が、いったい何の話か、全くわからない。しかし、その歌の最初の無色の絵は、この世の恐ろしいものを描いているように思えて、怖いもの見たさで、毎回、見入っていた気がする。
(無色の絵は、フランス革命期のマリー・アントワネットのギロチンシーンでした)

そして、たくさんの人は、恐ろしい存在であるように思った。
何もしていない、偉い人というだけの女性を殺して喜ぶ、見知らぬ人々の群れ。
理不尽な暴力、意味のない殺戮、そして賛美
こわっ!
これで、僕は群衆からは距離を置くべしという教訓を刷り込まれてしまったんだ!

夜。
僕「僕が変わった人だと言われる、その原因がわかったよ」
妻「え!何?」
僕「ラ・セーヌの星だったよ」
妻「・・・なにそれ」
僕、解説をし始める
妻「お隣から、オカラの天ぷらもらったよ。ほら」
僕「おお!」
妻「オカラ、ゴミ袋1杯分くらいもらってきた。で、近所に配ってみたのよ」

・・・はい、ラ・セーヌの星、
   どっか行った〜




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