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kezama
2 失恋を慰められるビッグイベント
初めて失恋したのは30歳の頃でした。
恋愛とか男女ごとは、したいことベスト5に入ったことがないのです。ほんとです。世の中、そういう人もいるのです。
ですからデートもみんなで、ということがよくあり、同棲状態というのも、お客(泊り客も含んで)が頻繁にいる、という状態です。
そんなわけですから、失恋なんてたいしたことはない、と思っていたのです。しかし、付き合っていた女性から振られたとき「おお!これが失恋の味というものか」とか思っていたのも束の間、落ち込みがやってきました。
電話も取らないものですから、周りのみなさんがだんだん心配して(面白がって)、いつの間にか、イベントが開催されました。
JR京都駅の西傍の<大学コンソーシアム京都>のホールを借りて行われたそのイベントは<関君を慰める会>。落ち込んで気力のない僕は、前に立たされて、いろいろと聞かれたり、ハーモニカの吹き語りをしたり。僕からもみなさんにやってもらったこともありました。何だったかは忘れましたけど。
もう話もしたくないのに、振った彼女と会話をさせられようとしたり、彼女の言い分を聞かされたり。そうこうしているうちに、吹っ切れてきました。
第一、こんな僕を心配して(面白がって)70人くらいの人々が集まってくれました。
主催してくれた、Tくん、Iさん、今から思えばもう、感謝感謝です。
なお、失恋を慰めるために会場を借りてイベントが開催されるというのは、昭和の人々の常識で、しばしばあった・・・わけではないです。草々