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教えることと学ぶこと


家の中に大きめの犬がいます。
名前はオーシャンと言います。
殺される直前の保護犬でした。
だからなのか、
おじさんが怖くてびくびくして、
僕からも、
ワンとも言わずに黙って逃げていく。
そんな犬でした。

今は違います。
慣れてきました。
僕の妻や娘たちと同じように、
起きてくると
嬉しそうにしっぽを振ってかけよります。
家に帰ると
嬉しそうにしっぽを振って迎えます。
エサをあげるとき、お預けするときも、
嬉しそうにしっぽを振って見ています。

人間には共感力があります。
怒りや悲しみを向けられると暗くなります。
逆に
喜びや楽しみを向けられると明るくなります。

いつもいつも
理由も意味も損得もなく、
嬉しそうに駆け寄ってくる存在。
この嬉しさが感染して、
疲れた〜とか、もう嫌だ〜とか、
そういうことを小さく小さくしてくれます。

年齢を重ねて、若い世代がいるようになった、そういう人たちは、全員が先を生きている人。つまり、先生です。
この先生達が、不平や不満をぶつぶつ言ったり、暗い顔をしたりせず、たとえばこの、犬のオーシャンのように、いつも意味なくニコニコしていたら、それを見る後続の世代も理由もなくニコニコ共鳴し、社会全体の明るさが少し増すんだろうな、そう思いました。


 すごい人から学ぶのは下
 誰からも学び取るのは中
 何からも学びを得るのは上


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