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その15 選挙制度の選挙

選挙の結果は、実はすでに選挙の仕方、選び方で大きく左右される。
たとえば、10人の中から

一番いい人を1人選ぶ
一番嫌な人を1人選んで消去法をする
上位三人選んで順位をつけて加点する

という3つの方法で選挙を行ってシミュレーションすると、その結果が一致する確率は非常に低い。
つまり、どの方法で選ぶかで結果が大きく左右されている。投票ではなく、選挙の仕方で民意が形成されていることになる。

小選挙区制をメインとした現行の選挙制度の結果は、正確に言えば
「あるフィルターをかけられた、特殊な民意が反映されたもので、それが私たちの民意であるかどうかは分からない」

したがって、小選挙区制や非拘束比例代表制では、自分の意見は反映されないと思うならば、棄権するというのが正しい。
選挙にいきましょう、と煽る善良な市民もいるが、このような偏向した投票方法で選ばれた結果に僕は責任を負おうと思わないし、参加しようとも思わない。

そこで提案すべき選挙方法は、以下のとおりである。

1紙媒体投票を電子投票へ変更してゆき、選挙方法の選択に柔軟に対応できるようにしてゆく。

2国民による投票の方法(総選挙)
→衆議院のみ。参議院は別途。
 従来の各一票を好きに配分させる

選挙区制
現状では開票集計という手間の問題があるため、せめてこれまでどおりのプラス票に加えて、マイナス票(なってほしくない人への投票)を導入する。
候補者をよく知らないならば、比例代表制のみ投票するのも可能。
そもそもよく知らない、あるいは名前しか知らないのに無理に投票するのがおかしい。

比例代表制
各政党が政党色をだした拘束名簿式の比例代表制を導入する。名簿順位は全て事前に公開し、政見放送では、この順位の説明を必ず入れる。

投票例
例1 比例代表制のみ2票投票で〇〇党にプラス票一票、▲▲党にマイナス票一票
例2 〇〇さんはなってほしくないからマイナス票一票。比例代表制のほうもその人が名簿の上位にあるから▲▲党にマイナス票一票

3 参議院は、性別(男女のみではない)や各産業界や各所得層、学生、障害者、施設内高齢者、芸術家、専業主婦など社会的役割を反映させて、各区分ごとに選挙されて選出される。社会的身分を代表する意見で形成され、衆議院とは全く異なる民意で衆議院で出された結論を審査させる。
参議院では、代議員による間接民主主義ではなく、自分たちの所属する身分を代表しているため、半代表(直接民主制に少し近い)である。

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