58歳、思いつきで1人旅してみた。
「いつもと変わらない朝」
2023.2.17 Fri.
5a.m.
5時の目覚ましに眠い目をこすりながら、いつも通り息子の弁当作りに取り掛かる。
ご飯をレンジでチンしながら、昨日の夜に準備した豚肉と玉ねぎをお鍋にかけ、ネギを刻む。
トースターでパンを焼いて朝ごはんも支度。いつもは息子のパンだけ焼くのだけど、今日は妻も起こして一緒に朝ごはん食べるので食パンは2枚。
5:10
2回目のアラームで妻と息子を起こし、弁当の仕上げに取り掛かる。
ご飯を弁当箱に詰め、玉子を落としたお鍋の具を乗せ、ネギを散らして豚丼の出来上がり。
彩りにミニトマトとポンカンを入れ、弁当完成!
2月の朝はまだ寒いけど、天気もいい。
5:53
いつも通り、お寺の鐘を合図に、息子を車に乗せて出発。
そういえば、昨日は、早くに寝ていたはずの息子が夜中に突然目を覚まし、
「お父さん、起きて!」
と起きだして、洗面所で歯を磨きだしたっけ。
「まだ夜の11時やで?寝ぼけてる?」
と言っても、寝ぼけたままシャカシャカと歯磨き。
歯磨き済んだら、やっと寝たけど、1時過ぎにまたおもむろにむくっと起き
て、リビングのストーブをつけだしたりと異常行動。
父がいなくて朝起こしてもらえないのがよっぽど心配だったのか、あまりのヘンな行動にビビったんだけど、朝起きて聞いてみたら本人はまったく覚えてなかった。
てなことがあって、昨日の夜は早く寝たのだけど、途中2回起こされたので、ちょっと寝不足かも。
さて、なぜ息子がそんな異常行動に出るほどに心配だったかというと、今日から3日間、父は放浪の旅に出ると宣言していたからだ。
「放浪の旅、あるいは失踪計画」
父は昔から家族の中の空気のような存在。いるのが当たり前過ぎてあまり感謝されないふしがある。
いや、感謝されないどころか、ちょっとしたことで文句さえ言われる。
本当のところ、別に感謝を求めている訳ではないのだけど、それでもあまりにいるのが当たり前のように思われると、この先もし急にいなくなったりしたらどうするんだろう?と不安になったりするのだ。
そう、歳も歳だし、いつ突然なくなるかもわからないし、父がいなくなったら?という日をシミュレーションしておいた方がよいのではないか?と思いついた。
父がいなくても家族が困らず日々を過ごせるように。
そのためには、本当は1か月ぐらい行方も告げず失踪してみようか、とも思ったのだけど、さすがにそれでは周りに色々迷惑かけるし、段取りがつかないので、ひとまずはほんのお試しとして、2泊3日だけいなくなることにした。
なるべく家族とお客さんと周りに迷惑がかからないようにと、決行日を2月の週末に設定。
朝の弁当作りも、いきなり妻に託すのはリスキーそうだったので、お試しとしては、金曜の朝の弁当作りまでは終えてから失踪することにした。
土曜も学校だったので、5時に起きて駅までは息子を送らないといけないけど、それぐらいの役目ならちょうどいいかなと思って、土曜の送迎は妻に託しました。
と、失踪という割には、念入りに準備と予告をしてしまったのですが、、、まあ、これまでも家出は何度か重ねてきたので、何事も「準備」と「慣れ」がいざというときに役にたつはず。
たとえ3日間とはいえ、いざ行方をくらます計画をたててみると、ワクワクがとまりません!
そこで、今回は、失踪に色々テーマを取り入れてみました。
まず、せっかくの失踪なのだから「とにかく普段と違うことをしよう」というのがメインテーマ。
普段と違うことをする
ルーチンを破る
思いついたことを行動する
さて、これまで旅というとついつい色々行先を調べたり、計画を立てたりしてしまっていたので、この失踪旅では
行先を決めない
事前に調べない
行ったことがない、知らない所に行く
知らない人に会う
知らないところに泊まる
知らないものを食べる
ことに。ますますワクワクじゃないですか!!
ここまできたら、本当は、コインを投げて、表なら東、裏なら西、みたいな行き当たりばったりな旅にしよう、とも思ってたのですが、ここはなかなかその通りにはいきませんでした。
その理由は2つ。
一つは、普段ずっと車ばっかりなので、車じゃない旅をしようと思ったこと。
そしてもう一つは、朝、いつもは息子を駅まで送るだけだったので、そのまま息子と一緒に豊岡まで通学電車に乗ってみようと思ったこと。
でした。
そうすると、旅のスタートが必然的に決まっちゃって、朝6時13分豊岡行の京都丹後鉄道から始まり、豊岡から先も電車が基本になって、あんまり行き当たりばったりだと、知らないところまでたどり着けなくなる可能性が出てきたのです。
実際、ちょっと調べてみると(本当は調べないお約束だったんですが…)、思いのほか遠くに行けず、しかもめっちゃお金かかりそうな感じです。。。
これはまずい!
そこで、今回は「ようせいの通学電車に一緒に乗って豊岡まで行く。」を決めた時点で、「豊岡起点にできるだけ遠くへ行く。」になりました。
「どこか遠くへ行きたい」
知~らない ま~ち~を 歩いて~みた~い~♬
ど~こ~か~遠くへ~ 行~き~た~い~
ン、なんか聴いたことのあるテーマだ。といってもこの歌詞でメロディが浮かぶのはかなり年配の人だけなんだろうなあ。
そう、きっとこれがしてみたかったんだよね。
ふと調べてみたら、なんと「遠くへ行きたい」って番組まだやってるやん!!!しかも番組50周年記念とな。
知らない人は番組HPをチェックしてね。
→遠くへ行きたい|読売テレビ・日本テレビ系 (ytv.co.jp)
話は戻って、
「豊岡起点に遠くへ行く。」なんだけど、これが意外とチョイスがなくて、日本海側に鳥取、島根に向かうか、神戸に行くかの二択。
鳥取、島根はけっこう仕事で行ってたりするし、果たしてどこまで行けるか…。
それなら神戸まで行って、船で遠くに行けないかな?と思って調べたら、ピッタリのプランを見つけてしまった!
これ、見ればみるほどピッタリのプラン。
船で寝てる間に、九州まで行ける!
大分は行ったことがない未知の土地だし、一度行ってみたかったところ。
温泉も魅力的だし。
日程もぴったり金曜の夜神戸を出て、土曜の朝、大分に着き、一日大分で過ごしてその日の夜大分を出て、日曜の朝に神戸に帰ってこれる。
なにより、これがたったの1万円!
つまり、大分までの往復の交通費と2泊分の宿泊費が1万円で済む!
こんないいプランがあるなんて、いままでなぜ知らなかったのだろう?
もうこの魅力にはあがなえず、弾丸フェリープラン、電話予約しちゃいました。
さあ、これでひとまずの行先、大分までは決まってしまいました。
まあ大分は行ったことのない、知らない街だし、船旅もやってみたかったし、よしとしよう。
でも調べるのも、決めるのもここまで。
今回は、普段と違う旅をするのだから、スマホで旅先を調べたり、電車の時間見たりもしません。
ここまで決めて、あとは行き当たりばったり。
知らない街を歩いてみよう!
どこか遠くへ行ってみよう!
「丹鉄の車窓から」
話は戻って。お寺の鐘を合図に家を出発したところから。
頃は2月、ありあけの三日月がまだ残るけど、山の端はようよう白くなり、春も近し。
道路上には雪はないけど、路面は凍った氷がキラキラ光ってる。
駅に着き、いつもならここで息子を下ろし、帰るのだけど、今日は駅駐車場の奥に車を停め、一緒に朝の駅舎に入る。
電車通学の学生が3人待っている。いつもの駅員さんから豊岡までの切符を買う。
紙の硬券の切符だ。
朝から何度も息子が、「隣に座らんとって」「他人のふりして」と言うので、少し離れて座る。
でも、こんな早朝、みんな眠そうにスマホをいじっていて誰も気にしていない。
6:13
時間通り1両編成の電車がやってきた。
普段は駅まで送ったらすぐ帰るので電車を見ることもないのだけど、今日は一緒に電車に乗るので新鮮だ。
みんなを乗せ、ドアが閉まり、ゆっくりと電車が動き出す。
白く雪が残る田んぼ、見慣れた建物や道路、飛び立つサギ、、、
いつもは車からみている景色も、電車の車窓から見ると違って見えて面白い。
これから1時間、豊岡までの電車旅が始まる。
スマホの電源は切ってしまおう。
車内はあったかいって息子は言ってたけど、それほどでもない。
頭がまだ起きてない感じで本を読む気分でもない。
息子は、反対側の窓側の席に座って寝ている。
去年の4月から、ずっとこの電車で一人で通ってきたんだよね。
こうやって親が知らないところで成長していくんだよね。
車窓から見える丹後の景色はどこもかしこもうっすら白い。
朝の眠たい目でぼんやり外を眺めてると、ちょうど千と千尋の神隠しのシーンが浮かんできた。
なぜか数日前に息子が観たいというのでビデオで借りてみたところだった。
冬の白い田んぼが続く静かな景色の中を1両の電車が走っていく。
不思議なような、それでいて懐かし感じ。
たまに駅に止まるとけっこう長く停まっている。ドアを開けてるので寒さで現実に引き戻される。
田んぼの景色から、だんだんと町の景色に変り、豊岡が近づいてきた。
7:18
ようやく豊岡に到着。
みんなぞろぞろ降りていくけど、息子は降りてこない。
みんなが降りきった最後に降りてきて、じゃあね、と声をかけるも知らないふりのまま。
親が一緒の通学がよっぽどイヤらしい。思春期だね(笑)
「特急はまかぜ大阪行き」
そそくさと改札に向かう息子の後ろ姿を見送って、いよいよ一人旅の始まり。
丹鉄の改札を出てJRの方に向かう。豊岡は何度も来てるけど、電車で来るのは初めてだ。
階段を上って、JRの切符を買う。
なんだか券売機がわかりにくい…。
とりあえず神戸に向かうつもりなんだけど、三宮なのか三ノ宮なのか、なに電鉄なのか?と迷いながら、ボタン押しては取り消したり、ゴチャゴチャしながらやっと切符を買う。
どの電車に乗ればいいかわからないので、改札通るときに、「三宮行くのに一番早い電車どれですか?」って聞いたら、「もう出るから急いで!」って、わけわからぬままに走るよう促され、慌てて階段降りて、待ってくれてた電車に飛び乗る。
7:24 豊岡発
特急はまかぜ大阪行き。車内全席指定なので、車掌さんから特急券を購入。
三ノ宮まで約2時間。
慌てる旅じゃないし、特急でなくてもよかったけど、丹鉄に1時間、さらにJR2時間で3時間。
普通乗り継ぎだとさらに時間かかるわけだし、3時間も乗ってれば電車旅は十分かな。
豊岡の駅員さんのおかげでロスタイムなく乗り継げたし、さすがに特急は乗り心地快適。
普段なら、この列車内の時間はSNSチェックしたり、Googleで調べものしたりとついついスマホいじってしまうのだけど、今回はスマホは写真だけに。
それにしても見回してみれば、車内の人は学生もビジネスマンもみんなスマホしてる。
眠気も覚めたし、本を読もうとリュックをごそごそ。
旅のお供にと本を3冊、適当にピックしてきた。
「通い猫アルフィーの奇跡」
「坊ちゃん」
「不合理だからうまくいく」
漫画はすぐ読んじゃって荷物になるだけだし、難しすぎる本も旅先で読む気起きなかったらやっぱり荷物になるだけなので、軽くて邪魔にならず、それでいて旅先で読む気になれそうな本をチョイス。
どれから読もう?
ここは「坊ちゃん」かな。
ようせいが国語の授業で読んだところだし、昔読んだような、読んでないような、それも覚えていない。
夏目漱石は最近「こころ」を読んで意外と読めたし、なにより一番薄くて気楽に読めそう。
「親譲りの無鉄砲で子供の時から損ばかりしている…」の冒頭は知ってるけれど、やっぱりちゃんとは読んでなかったかも。ひとまず、三宮に向かう車内は、坊ちゃんに没頭。
「久しぶりの三ノ宮界隈」
9:40
三ノ宮到着。
いい天気。まだ朝の太陽。午前中からプラプラできるのって最高!
通勤の人波に混じって駅を出る。まずはインフォメーションセンター探しから。
三ノ宮辺りはだいたいわかる(といっても若い時のインプットがほとんどだけど…)し、適当に歩いてもよかったのだけど、「普段と違うことをする」ミッションでやりたいことがいくつかあったから、ひとまず情報探しが必要だった。
<やりたいこと>
・都会のおしゃれなところで髪を切る
・おしゃれな店でおしゃれなメガネを作る
・おしゃれな店でおしゃれな服を買う
そう、普段は近所の散髪屋さんに行き、メガネはせいぜいJ#NSかOWND#YSで作り、服はユ#クロで妻が買ってくるのを着るぐらいで、もう何年も自分で服なんて買ってない。
そう、これはおっさんすぎる!いや、もうすぐ還暦だし、じいさんの域も近い。
正直おしゃれもこだわりもないのだけど、3日間の失踪を終えて家に帰ったとき、「え?どしんたん?」と驚かれるぐらい見違えた姿で帰ってみるのも悪くない。
そう、バージョンアップするのだ!
いや、3日間音信不通で、突然そんなおしゃれして帰れば、愛人との密会や浮気を疑われるかもしれない。
さらにワクワクだ!
というわけで、まずは「おしゃれなカットのお店」、「チェーンじゃないおしゃれ眼鏡屋さん」、「おしゃれな洋服の店」の情報を手に入れるべく、(果たしてインフォメーションセンターでそんな情報あるのか…)と不安も抱きつつも、駅近くに必ずあるであろうインフォメーションセンターを見つけ、入ってみる。
まず人があんまりいなくて、逆にソワソワ。外国人らしき人が窓口で尋ねてるのと、年配のご夫婦。日本人、特に若い人ってなかなかもう来ないよね。だってスマホで調べちゃうだろうし。
適当にパンフや地図もらって、案内のお姉さんにおススメ場所を聞いてみる。今回の旅はスマホに頼るのでなく、人に聞くのだ。
「高架下とかセンター街とかが中心地ですよ。ここを出て右にまっすぐ行って…」
まあそうだよね…。だいたいはわかるので、まあとりあえず歩いてみよう。
「孤独のグルメ元町編① ~朝呑みからの… 」
時間はたっぷりあるし、センター街に向かう。
まだ開店前で、アーケードの店は閉まっていて、トラックや荷物が店の前に積まれてる。
朝ごはんどうしよう? 明石焼きとかまだやってないよね…。バーガーキングが開いてる…。
路地裏のカフェ飯は違うかなあ…。ふわふわパンケーキ…。関西風のうなぎのお店もあったな…。
うん、「孤独のグルメ」みたいでいい感じ。
ぶらぶらとあてもなく元町方面に歩いてると朝なのに人だかりが。
南京町のあずまやのある広場で、老祥記の店に並ぶ行列だった。
屋台のお店で売ってる、小籠包やらトンポーロー、ごま団子とか美味しそう。
即決で、入口に一番近い店で、小籠包と生ピールを注文。750円。
片言だけど、愛想のいいおじいさんにお金を払い、広場のベンチで朝ビール&熱々小籠包。
天気もいいし、こういうのって750円で十分幸せになれる。旅のスタートとしていい感じ。
(とここで、ビールと小籠包の写真でも載せられればよいのだけど、間違って写真を消してしまったので、ここまでの旅の写真は1枚もない…)
さて、朝ごはん食べたところだけど、お昼は元町だし、ギュールルモントのお肉にしようと思ってランチ予約できるか聞いてみる。
ギュールルモントはもう何年も前に友人に教えてもらって、妻と一度行ったきりなんだけど、どの料理も衝撃的に美味しくて、またいつか行きたいお店の一つだった。でも子供NGだったので、息子とは行けず、この機会に行ってみようと思ったのだ。
でも、今日も明日もずっと満席らしい…。予約の取れない店だったのか…。
仕方ないので、朝まだ時間はたっぷりあるし、髪を切るところを探すことにした。
ホットペッパーを見つけたので、メンズカットやってる店にめぼしをつけ、地図を頼りにそこを目指す。
なんだけど、フリーペーパーのお店の地図ってめっちゃ簡単すぎてぜんぜんわからない(汗)
スマホで調べれば一発なんだけど、そこは頼らず、住所と町の看板を頼りに歩いてみる。
時間はあるので焦らないんだけど、朝から呑んで歩き回ると酔いも回りそう。
元町から居留地方面に向かい、東遊園地まで出る。市役所が新しい。
住所はだいたいこの辺りのはずなんだけど、同じ道を行ったり来たり。けっこう歩き回って、通りに面したビルの二階にようやく発見!
スマホなしに、紙と看板だけで探すってめっちゃしんどいことがわかりました。
エレベーターで二階に上がり、受付で予約ないけどいまからカットお願いできるか確認。
30分ほど待ってもらったら、ということだったので、もう歩くのも疲れたし、待合いで本読みながら待つことに。
メンズも載ってたお店なので、今風の若い男の子が切ってもらってる。店内もおしゃれだ。
しばらくして、イケメンの美容師さんが来て、お任せでお願いする。
普段の散髪なら、伸ばしきったところで、いっきにバッサリ切って、どうしても倹約を考えてしまうのだけど、今回は別にこだわらないので、とにかく違う雰囲気にしてもらうことにした。まあ変な感じになったらなったでそれも面白いし。
といいつつ、お店も新規のお客さんにそんな冒険もせず、横だけ刈り上げて上は長めに流す感じで、セットの仕方まで親切に教えてくれた。
(当然、その写真もない。)
「孤独のグルメ元町編② ~一人焼肉からの… 」
旅先で髪を切るって気分が変わっておススメです。
台湾でも息子と二人、ホテルの前にあった美容室に飛び込みで並んで切ってもらったことがあったっけ。
初回割引で3,300円と意外に安く済んで満足、満足。
今度はメガネを探そうと、高架下方面へ。小さなこだわりのおしゃれな眼鏡屋さんないかなあとか思ったけど眼鏡屋は見つからず。
洋服もストリートっぽいお店中心で、これはちょっと違うかなあ。
三ノ宮駅の山側におしゃれなメガネのお店があって入ってみたけど、安いのでも4万円以上…。うーん。
メガネはひとまずあきらめて、お昼ごはんのお店探しに。
元町まで歩いて、前に行ったことのあるうなぎ屋さん探すも見つからず。前っていっても10年以上前だしなあ。
ウナギはあきらめて、目についた一人焼肉屋さんに。
お昼にはちょっと早かったので他にお客さんもおらず、カウンター席でセット1,180円を注文。美味しくてお腹も満たされ満足。
ここでもビール?と思ったけど、まだこれからも歩くし、それはやめときました。
山手のお店は高そうということがわかったので、リーズナブルな眼鏡屋さんを求め、センター街に戻ります。
朝は閉まっていたお店も、たくさんの人でにぎやか。
人混みの中、センター街を歩いていると、ふとJ#NSのお店が目に留まる。
ドラえもんの看板があって、どうもコラボフェアをしてるらしい。とりあえず入ってみる。
(今回のメガネ探しはJ#NSじゃないんだけどなぁ…)と思いつつも、奥のドラえもんコラボコーナーを一応見てみる。
のび太くんメガネとかドラえもんをイメージしたのとか、とりあえずかけてみる。
メガネ選びって、いまかけてるメガネは外して、売り物のフレームだけのメガネかけて鏡で見るから、実はよく見えてなくて、いつもは妻に見てもらって決めてもらうのだけど、今回は一人。鏡見て選ぶのかなあと思ってると、いまはヴァーチャルメガネ試着の機械が置いてある!
タブレットスタンドの前で、メガネをかけて立つと、AIが似合い度を測定してくれる。
これだと一人でも選べていいよね。いろいろ片っ端から試着機の前でかけてみて、結局、普段なら買わなそうな、のび太くんメガネに決定。
2階で視力測定して、30分でできるらしい。
出来上がりを待つ間、センター街ぶらぶらして、靴下屋さんでセールの靴下をゲット。
お茶する暇もなく、受け取りの時間になったので、メガネをもらいに戻ります。ドラえもんのメガネケースとか映画のチラシももらって、息子のお土産に。
洋服は靴下しか買わなかったけど、「髪を切る」と「メガネを作る」はミッションクリア。
「見慣れた町を離れ、本当の旅の序章」
普段は車移動でほとんど歩かないけど、今日はここまでで1万2千歩も歩いた(疲)。
お茶でもしようと思って駅の方に向かいます。
駅前の広場で、ビッグイシューを売ってたので、お土産にと1冊購入。自分で買う、初「ビッグイシュー」ゲットです。
ぼちぼち歩き疲れてはいたけど、よさげなカフェも見つからず、そのまま三宮を離れ、JRでフェリー乗り場のある住吉まで移動。
券売機もキャッシュレスになってきてて、なんだか現金だと買いにくいかも…。
今回の旅に出るまで電車もあまり乗ってなかったので、車窓からの眺めも久しぶり。神戸の景色も懐かしい感じ。
と、車窓の景色に見とれてたら、どうも切符をなくしたみたい…。
ポケットあちこち探しても見つからない(汗)
いまどき現金で切符買って乗る人も少ないだろうけど、、、。いくら探しても見つからないので、改札の駅員さんに「切符なくしたみたいで」
と話すと、「今度から気を付けてくださいね」、と通してくれました。
感謝!
改札を出て、看板を頼りにフェリー乗り場に行くバス停を探します。
海側だろうから、改札を出て左手に進み、駅ビルの中を抜けて、ひとまずバス停を確認。
バスが来るまでまだ時間があったので、フェリー乗り場まで行ったらなにもなさそうだし、晩御飯にありつけるまで、まだ時間あるので、軽く食べられそうなお店を探してみることに。これが見つからない…。ラーメン屋さんとかとんかつ屋さんみたいなのはあるのだけど、晩御飯前には重すぎる…。
軽い立ち食い蕎麦屋さんとかないかなあと思って探すと、ちょうど一軒見つけたのだけど営業時間外か閉まってる。残念。
もう見つからないなと諦めて、駅ビルに戻り、駅ビル中のスタバでやっと休憩。
糖分補給にマンゴーフラッペを注文。
住吉駅のスタバ、座る場所を見つけるのが大変なくらい混んでました。
休憩もとり、リフレッシュできたので、少し早かったけど、バス停に行って待ちます。
他には、バックパックのお兄さんが一人と、紙袋の荷物を山ほど下げた怪しげなおじいさんだけ。
ワクワクするような優雅な船旅の予感は微塵もないけど、まあ私も怪しげなおじさんと同じ部類だろうな。
16:43 バスでフェリー乗り場へ。
20分ほどでフェリー乗り場に到着。
乗り場の後ろにこれから乗るサンフラワーが停泊している。
サンフラワーに乗るのはこれが二回目だ。
高校の修学旅行以来、実に40年ぶり。ちょっと感慨深い。
サンフラワーにも忘れられない思い出があって、そのときの話はまた後で…。
「さんふらわあと修学旅行の思い出①」
フェリー乗り場で体温チェックを済ませ、待合い室に。発券カウンターが開くまで30分ほど、座って本を読んで待ちます。
17:40 発券開始。
弾丸フェリーは神戸-大分往復に、別府から湯布院まで行ける亀の井バス乗り放題がついて10,500円のチケットを購入。
さらに船内でつかえる1,000円クーポンもついてめっちゃお得です!
6時過ぎると外はもう真っ暗。2階に上がって乗船時間をそわそわ待ちます。人も増えてきました。
18:45 アナウンスが流れ、いよいよ乗船。
船旅は久しぶりだし、一人旅っていうのもなんだか変な感じ。
急ぐ必要もないし、一人なのでとっても気楽♪
まずは船室に向かいます。ツーリストクラスって一番安いクラスなので、大部屋を予想してたけど、8人部屋の広さで、隣ともカーテンの仕切りがあってそれなりにプライベート感あります。折り畳みのマットとシーツ、枕、ブランケットにハンガーのシンプルなセットだけど十分。一番端だったので窓もあって外が眺められる!
修学旅行のときは大部屋でごろ寝?かと思いこんでたのだけど、当時も部屋が分かれていたのかも。
男子校だったので男しかいないのだけど、一番の親友F君は今でいうLGBTのBタイプ。つまり男の子も女の子もどちらでも好きになれた。彼に言わせると「自分が男だからって女性しか好きになれないのは人生の喜びの半分を放棄してる」らしい。
女性も男性も好きになれれば人生の喜びは二倍になる、というのが彼の理屈らしいのだけど、私は勘弁。いやなものはいやだ。
好きになるのは女の子だけで十分で男子は生理的に受け付けないので、F君もそれはちゃんとわきまえて友達として付き合っている。
なので、F君も私を襲うことはないのだけど、彼にとって一緒の部屋で寝泊まりできる修学旅行は、タイプの男の子を漁る絶好の機会…
修学旅行は、長崎から鹿児島の方を回って、往復さんふらわあだったのだけど、鹿児島でお父さんにお土産ということで、薩摩焼酎の一升瓶なんぞを買ってフェリーに持ち込み、帰りのフェリーの部屋でこっそりとみんなで味見をしてたようなしてないような… そんな感じで部屋にはキツい芋焼酎の匂いが立ち込め、酔っぱらってぐでんとなった男子の布団にはF君が潜り込み、先生が見回りにくると布団を被って寝てるふりをし…
といった記憶からすると、やっぱり当時も大部屋じゃなく、何人かずつの部屋だった気がします。
もう40年も昔のお話。
もう一つ、修学旅行で鮮明に覚えている、さんふらわあでのF君との思い出はまた後で…。
「出航」
さて、修学旅行の思い出はひとまず置いて、荷物を部屋に置いて食事に向かいます。
船内のレストランでバイキングが1,500円。1,000円のクーポンを使ってとってもお得気分。
生ビールもつけて、窓際の席を確保。
品数はけっこうあるけどどれも味が濃い目かなあ。でもここまでご飯我慢してたので、しっかり食べれて満足。
お腹も満たされ、船内を探検。ツーリスト部屋と食堂は5Fで、同じフロアに売店やゲームコーナーも。
とりあえず6Fに上がって展望デッキに出て出航を待ちます。
暗くなった甲板に一人でいるといよいよ旅に出る感じ。
家族は私がいまどこで何してるか全く知らないし…
19:50 アナウンスと大きな汽笛で船が岸壁を離れます。意外と速い速度でグングン進みます。
風が冷たくなってきたので船内に戻り、部屋でジャージに着替えてお風呂に向かいます。
フェリーに大浴場があるのは知ってたのだけど、船の中のお風呂もちょっと楽しみ。
揺れもないし、あんまり船の中にいる感じはなかったけど、大きなお風呂に入って気分もサッパリ。
21時前、船は明石海峡大橋を通過。
いつも淡路島に帰るときに車で渡るのだけど、下をくぐるのは初めて。ちょっとワクワク。
ライトに照らされた大きな橋はなかなかきれいで感動。
こんどは家族で来たいなと思ってしまいました。
いつもと同じように始まった朝から、ながーいながーい一日。
船室でゆっくりと一日を振り返ります。
スマホを使わずにわかったこと、メチャメチャ歩く(汗)
大分はとりあえず別府と湯布院に行こうとだけ決めてるけど、何も調べてないので今のところ情報なし。
着いたらまずインフォメーションセンター寄らないと…
(次回、大分編)
京都北部の山あいの小さな集落にただ1軒の小さな百貨店から田舎の日常を書いています。子供達に豊かな未来を残すためにサポートよろしくお願いします!