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地毛を、迎えにいくことにしました 『からまる毎日のほぐし方』

30歳をすぎ、じわじわと、着実に、若さが遠のいている。

食べた分ちゃんと脂肪になるし、寝ないで遊びまくるみたいな無茶なこともできなくなった。

そんな34歳の秋、Voicyでお世話になっているパーソナリティさんの一人である尾石 晴さんの新著を読んで、これからやってくる「白髪」を意識するようになった。

家事に仕事、子育て、お金、人間関係など、女性は365日やることがいっぱい。
人生が複雑にからまりあうミドルエイジという年代をいかに自分らしく乗り越えていくか――Voicyで人気の著者・尾石晴さんが、悩みながらたどり着いた“からまり”をほぐすヒントがたくさん詰まっています。
日常を大切に、無理せず自分らしく前に進みたいと願うすべての人におすすめしたい一冊です。

上記Amazonページより引用

40歳の晴さんは、私にとっては人生の先を行く先輩だ。本著では、晴さんの手触り感のある暮らしのエピソードが記されている。

個人的にどこかミステリアスな印象のある「晴さん」が、立体的に感じられる一冊だった。(個人的に、パートナーのお話などは知らないことも多く、そうだったのか!と驚きがありました)

その中の「鏡の中の自分にからまる」という、ヘアスタイルにまつわるエッセイが心に留まる。

晴さんがリタッチカラーの周期について話しているのだが、発信者の白髪事情(大げさ?)ってなかなか知らない。

若々しく素敵な晴さんだけど、当たり前だけど白髪染めをしている。そりゃそうなんだけど、素朴にビックリしてしまう。

そして近い将来、私にも白髪染めをする日が来るという、これまた当たり前のことにも軽めのショックを受けた。

「ああ、そっか!私にも白髪って生えてくるんだ!」

この染めた髪も、いつか白髪染めになるのかァ〜と思うと、もしかしたら、地毛でいられる日も数年なのでは?と気づく。

それならば。

しばらく髪を染めずに地毛で過ごしてみるのも、思い出づくりになるのかな。なんて思って、髪の明るい部分を暗い色に染めてみるのだった。

暗くなった髪を触りながら、どんなふうな年の重ね方をするのだろう。未来の自分を想像する。

皺とかシミとか白髪とか、「老い」と括られるものに変に抗わずに生きていきたいと思っている。

けど、実際"それ"が訪れたときに、私はどんなことを感じるんだろう。

困ったな。どうしようかな。とからまってしまったときに、晴さんの本を読んで、自分なりの乗り越え方を見つけたいなと思う。

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