パンダが天鳳位になる日⑫十段の景色
2015年6月13日
四度目の九段。対局数にして実に11830戦目。
時間にすると……………
やっぱり時間にするのは無しで。
十段へと至る絶壁。
試練を前に僕は一つ決めている事がありました。
「この九段で昇り切ることができなければ天鳳を引退しよう。」
ウソくさっ!
めちゃくちゃウソくさいですね。
これだけ天鳳打ってきたやつが急にやめられるはずがありません。
お前は八段に落ちてもどうせ打ってるわ!!
引退ツイートして、翌日には打ってる天鳳民。1万回見たことあります。
覚悟のウルトラ立直(?)
前回スプラトゥーンに出会い、無限イライラ製造システムを作り上げたおかげであることに気づきました。
「実力は変わらなくても、コンディションを整えることはできる。」
睡魔・邪念・ラスによるイライラ。こういったものを排除し完全なコンディションで打つことで自分の持てる最大限を出せば、勝率を少しでも高めることができるはず。これや!!
明鏡止水、ウルトラ立直。
これまでは一か月に100戦~150戦程度を打ってきていましたが明鏡止水の状態を作り上げるために打数が激減しました。
具体的に言うと平均50戦くらいまで減りました。
どんだけイライラするねんこのゲーム。
どうしても十段になりたい僕が実践したことは
①眠い時に打たない
②食事をしてすぐに打たない(満足感がある為)
③有線のPCでしか打たない(回線切れを防ぐ)
④有線マウスを使用する(電池切れ回避)
⑤ラスったら打たない(イライラしてるから)
⑥打つ前に一度牌譜や観戦で頭を慣らす
⑦BGMなど余計な音が入らないようにする
⑧映像や動画を流さない
などがあります。
修行僧か。
仕方ありません。僕は実力が飛びぬけているわけではないので、やれることをやるだけです。
スマホでポチポチしながら十段になるやつらとは違うんです!ちくしょう!
ゆっくりとゆっくりと時間をかけて。
時に挫折しそうになりながらも打ち続けました。
同卓していた九段達が十段に駆け上がる中、自分が九段に居続ける悔しさ。
そして高みに立つプレイヤーへの憧れを支えに。
ただひたすら打ち続けました。
九段到達から一年間。
2016年の夏。8月1日。
トップ。崖の終わりが見える。
2位。焦ればすべてが終わる。
2位。慎重に。少しずつ。
2位。あと身体一つほどの距離。次を打つのが怖いー。
2位。手が震える。胸が締め付けられる。
そして、第12690戦。
トップ。
叫びました。
叫んだあと、泣きました。
十段の景色は、最高でした。
十段達成を目標にここまで来れた。
そして十段になることができた。
「よし、天鳳やめるか」
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