戸棚

治癒能力者として一般宅にお邪魔する。祭壇があり、故人の遺影がある。わたしは中年女性の手を握る。話を聞きながら治癒の方針を考える。大型の温泉施設に行く。中央通路は広い。女学生が騒いでいて、歌舞伎役者が収録をしているという。わたしも見に行く。有名人たちが並んでいるなあ。階段に沿って歩く。だんだん戸棚の上を歩いている。向こうの戸棚に飛び移る。昔の生活用品が入っている。

知り合いのおじさんの幼少時の写真を見る。子供が３人並んで古典芸能の衣装を着ている。おじさんの横の二人も見たことがある気がした。その古典芸能を学校で練習している。発表会があるらしい。古典芸能の衣装を着なければならない。

現代美術の展示をしている。作家本人が展示物になっているものもある。「新ブルセラ」と題する展示があった。なんか昼なのに夜みたいな薄暗さだった。この分厚い雲の上に、青空がある気配だけはあった。

温泉施設では歌舞伎役者が来て何かの収録をしている。円形の通路に沿って有名人たちがお見送りしてくれる。歩いていると段々戸棚の上にいることがわかる。戸棚の上を伝って歩く。