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Iceland Day 04. Glacier Land

<English follows for the travel tips I found >


from Hvoll to Höfn, Driving 182km (2h 35min)

夏の旅にはアイマスク

アイスランドの夏は白夜とまではいかないがずっと明るいので、アイマスクを持っていくと良い。子供には用意していなかったが、British Airwaysがくれたキッズセットに入っていた。気が効いてる。

なんとなく5時くらいに目が覚めてうつらうつらしていたら、朝6時頃から、湿地の鳥たちが騒ぎ始めた。日照時間に左右されず、一定の頃合いに目覚める体内時計をもっているのかな。

食堂に降りていくと、他にも早起きな人がいた。軽く挨拶を交わしてゆるゆるそれぞれの朝食を用意する。

ホステルは窮屈と決めつけ、早発ちするつもりでいたが、思いのほか食堂が居心地が良いので、9時すぎまでのんびりした。子供たちには今日の宿題を終えさせる。アメリカ人ファミリーからは「リング・ロードに鉛筆を持ち込むなんて、これが噂のタイガー・ママ!」と思われたにちがいない。けど、ハードシップと共にある移民にとって努力習慣は生存本能なのよ。

絶景とビョークと男と女

でも、一旦外に出たら、美しい世界を受け取るために難しいことは忘れる。意識せずとも、アイスランドの大地があまりに力強くて、自動で深呼吸のスイッチが入る。

景色がどんどん移ろう。生物の気配が薄い。人の匂いがしないところにも羊はいる。荒涼とした大地は、誰かに讃えてもらうためではなく、ただそこにある。寂しく感じる人もいるかもしれないけれど、私はちっとも飽きない。

ぎゅうちゃんと交代で運転する。助手席がBGMの選曲を担当する。結婚して長いが実は音楽の趣味はけっこう違う。

私は十代の頃からBjorkが好きで、アイスランド出身の彼女の歌声はこの大地によく合うと思う。

しかし、ぎゅうちゃんは何故かこの日は昭和な気分だったらしい。「酒と泪と男と女」なんか流すから、子供たちは「酒をのんでねちゃうって~!」「だめだよねぇ〜?」「のんでー、のんでー、のまれてー、おとこはー♪」と、謎の大ウケ。彼らは風景を受け取るには幼くて、笑えるものは何でも歓迎なのだ。

空気が澄んでいて、目が良くなったような気がする。そんなこんなで走り続けると左手に雪を抱いた山が見えてきた。アイスランド最大の氷河、ヴァトナヨークトル(Vatnajökull)。今日の遊び場だ。

★スカフタフェットル自然保護区(Skaftafell)

氷河の麓のスカフタフェットル・ビジター・センターには、有料駐車場と大きいキャンプ場があった。

アイゼンをつけて氷窟へ行くツアーや、スヴァルティフォス(Svartifoss)という、ハットグリムス教会のデザインのもとになった滝を目指す、片道45分のハイキングの拠点になっている。

ビジターセンターでアイスランドの鳥の図鑑を買った。これが大変良くて、旅行中に鳥を見るたび、子供も一緒に本を開いて同定した。たとえば上の写真のやつは Meadow Pipit(マキバタヒバリ)。

★ヨークルスアゥルロゥン氷河湖(Jökulsárlón)

気持ちの良い遊歩道を小一時間ほど散歩してから、同じヴァトナヨークトル国立公園(Vatnajökull)の南東にあるヨークルスアゥルロゥン氷河湖(Jökulsárlón)へ向かった。

https://www.naturalworldheritagesites.org/sites/vatnajokull-national-park-dynamic-nature-of-fire-and-ice/

リングロードを反時計回りに向かうと、めあての氷河湖のちょっと手前に、フィヤルスアゥルロゥン(Fjallsárlón)という、ひとまわり小さな氷河湖がある。気まぐれに立ち寄ったら、駐車場の土手を超えたところに「おお!」と声が出る景色があった。

遊歩道も整備されていた。私達はこれが最初の氷河湖との対面だったのでこの眺めに興奮して、30分くらいここで過ごした。水際まで降りて、小さな氷塊に触れることができた。双眼鏡をのぞくと、青い氷の先端が溶けてポタポタと絶え間なく湖に注ぐ様子も見えた。

そこから車でさらに20分走って橋を越えた先が、ヨークルスアゥルロゥン氷河湖だった。有料駐車場のそばのベンチにピクニックセットを広げたら、目と鼻の先に野生のアザラシが何匹か泳いでいた。

★ブレイザメルクルサンドゥル海岸(Breiðamerkursandur)

ランチを食べ終えてからもツアーまでに十分時間があったので、片道10分の「ダイアモンド・ビーチ」まで散歩した。橋のむこうの左右の海岸がそれ。

大きなトラックのような氷の塊が、ゴロゴロと聞いたことのない低い音を立てながら崩れ、沖へ流されていくのを横目に歩いた。

黒砂の海岸には、大小の氷塊が打ち上げられていた。大きなものは氷河の青白さを残しているが、小さなものはダイアモンドのように透き通っている。

「ダイヤモンド・ビーチ」と聞いて、本物のダイヤが拾えると思っていたあーちゃんは、それが氷の例えだと知り、すこしがっかりしていた。

ひとしきり遊んでからツアーの集合場所に戻った。Amphibian(両生類)Boat Tour というので、会社の名前かと思っていたら水陸両用車のことだった。

事前予約必須の人気ツアーだが、のんびり氷河を観察してアザラシも見た後では、氷河湖は岸から眺めるので十分かもしれないと思った。

ゆっくりと過ごせた時間に後悔はないけど、ツアーの予約時間を気にして、スヴァルティフォス(Svartifoss)までの往復1時間半のハイキングをしなかったのは心残り。まあ、子供たちがもう少し大きくなったらまた来たい。今度は寒い時期に、アイゼンをつけて氷河の洞窟にはいるツアーに行ってもいいな。

手長エビのスープ

それから宿へ向かった。見晴らしの良い道だけど、柵がないとこに羊がいて急にモコモコと道を横切ったりするので、制限時速を守って用心して走る。

1時間半ほどで到着したゲストハウスはかわいいホステルで、共用キッチンではコーヒーなどが自由に飲めるのが有り難かった。(私たちは朝早かったのでキッチンを使わせてもらって自炊にしたけど、ビュッフェスタイルの朝食オプションもおいしそうだった)

そしてこのホフン(Höfn)は「サウスコースト最大の港町」でロブスターが食べられるというのをガイドブックで読んで、めずらしく外食するのを楽しみにしていた。

けど、私はいくつか大きなイメージ違いをしていた。まず、街の真ん中のゲストハウスからの眺めはこんなの。

無愛想な低い建物、閑散とした駐車場の先に静かな海。人が歩いてないし車もちょびっとだけしか走っていない。湾の反対側に氷河が見えることを除けば、私の生まれ故郷の瀬戸内海の港町に似ている。

それから、アイスランドで「ロブスター」というのは手長エビのことだった。お店に行くまで「レッド・ロブスター」的なやつをイメージしていた私、ちょっと混乱したわけだけど、濃厚でプリプリの手長海老の身が入ったスープは、むしろこっちのほうが好きと言える絶品だった。

内装も素敵でお店の人も感じ良く、頼んだものは全てたいへん美味しかった。この近くに泊まる人にはぜひお勧めしたい、「Otto Matur & Drykkur」予約は取ってないけど、早めに行けば座れる。

人口2,000人ちょっとの田舎にこのレベルのレストランがあるのはさすが。観光立国だね。

Tips from Day 04

Hostels are lovely

Around 5 AM, I’d wake up feeling groggy, only to be awoken by the clamour of wetland birds around 6 AM. Heading downstairs to the dining area, I found others who were also early risers. After a quick greeting, we leisurely prepared breakfast for our respective families.

Initially, I'd planned an early departure, assuming that the hostel would be cramped. However, I found the dining area surprisingly cosy, so we relaxed until 9 AM. I had the kids finish their homework for the day. If an  American family saw us, they would probably be terrified and thought, "Bringing pencils on the Ring Road? This is the infamous Tiger Mom!" However, a diligent work ethic is a survival instinct for us immigrants. Hello, hardship, my friend!

Björk v.s. Japanese Enka

Once I start driving, I forget all my troubles. The Icelandic landscape is so powerful that it automatically triggers my deep breaths. The scenery changes constantly, but there's little sign of human society but sheep. This land simply exists, not for anyone's approval. Some might find it lonely, but I never tire of it.

My husband and I shared the driving, with the passenger enjoying the privilege of the soundtrack. Despite our years together, our musical preferences couldn't be more distinct.

Somehow, he was in a retro mood that day, opting for Japanese Enka songs such as 'Sake to Namida to Otoko to Onna (means Alchole & Tears & Men and Women)' while I wanted to listen to Björk, the Icelandic vocal as her lifelong fan. Well, It's our tacit agreement not to complain about each other's song choices.

Diamond is not the Diamond

Vatnajökull National Park is the largest ice mountain in Europe. This day we visited a couple of viewing spots in there. First we visited Skaftafell Visitor Center and had a short walk around. My regret is to have missed the hike to Svartifoss there. 

Then we visited two Glacier lagoons, Fjallsárlón and Jökulsárlón. When we picknicked on a bench near the Jökulsárlón's parking, we spotted a few wild seals swimming just in gront of us. Breiðamerkursandur, famous as the "Diamond Beach" was in a 10 minutes walk. My daughter was disappointed to find out that you can't find real diamonds at the Diamond Beach.

Lobster is not the Lobster

We stayed at a lovely guesthouse at Höfn. They have free hot cofee and teas for guests at cozy dinning room. Fancy breakfast option is available too. Really Reccomendable.

According to my guidebook, Höfn is the "largest port town on the South Coast" and that you can eat lobster there. Hence I was looking forward to eating out there for a rare treat.

Well, I had imagined something like "Red Lobster," but in Iceland, "lobster" means langoustine. It was quite different from what I imagined, but the soup with the rich, plump langoustine meat was delicious.


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