ロッテルダムとキンデルダイク
オランダ旅行の3日目は、電車で50分ほどのロッテルダムまで移動して、そこからさらに水上タクシーで1時間ほどのキンデルダイク(Kinderdijk)に行きました。
幼稚園のことをKindergardenって言いますが、それはドイツ語なのです。ドイツ語に近いオランダ語で。キンデル - ダイクは、「子供たちの堤防」と言う意味の村の名前です。その村に灌漑設備として作られた19基の巨大な水車の風景が、ユネスコ世界遺産に登録されています。
でっぷりして下が風車守が住む家になっているものです。
日本はたくさんのものをオランダから取り入れてきた歴史があります。江戸幕府の初代将軍・徳川家康がオランダに朱印状を交付して通商関係を開始したのが1609年。オランダは小さな国でしたが、17世紀には貿易・科学・軍事・芸術のすべてにおいて世界最強の黄金時代にありました。浦賀に黒船が来てアメリカとの外交が始まる1853年まで、日本にとって外国といえばオランダでした。オランダ語由来で定着した言葉も沢山あります。ランドセル、スコップ、ランプ、モルモット、モルヒネ、ギプス、とか。(Source)
医療関係が多い気がしますが、18世紀に杉田玄白、前野良沢が頑張って翻訳した日本初の解剖学の解説書「解体新書」もオランダ語でした。その時代に外国語を扱った先人たちって本当にすごいよね。日本は、ダムなどの建設にあたってオランダ人技師を招いていた時代もあったのです。
この記事が気に入ったらチップで応援してみませんか?