科学技術への感謝を深めた博物館
家族みんなで、ハイド・パークの下のほうにあるScience Museumにいってきました。
ここも基本入場料は無料ですが、無料の展示だけでも、じっくり見ていけば一日ではわまりきれないくらい充実しています。
ホリデイシーズンは、事前予約がなければ入場できない大賑わい。(冬のロンドンは連日「曇時々雨」なので、屋内施設なのも人気の理由よね…。)
機関車、車、船、飛行機、数学、時計、通信、宇宙などの歴史を辿る常設展だけでも、大人も(あるいは大人の方が)楽しめちゃう充実っぷり。
プライスレスな宝物の数々に圧倒されるなかでも、個人的に今回、二度見したのはこれ、チャールズ・バベッジ(Charles Babbage 1791年 - 1871年)が考案して、その没後に完成したという巨大な階差機関。
バベッジは「コンピュータの父」と呼ばれるらしいのですが、IT系で生かされてきた凡人としては、こういう天才が生涯を賭して、今日の科学技術の基礎を作ったのだなあと思うと畏敬の念が。
ニュートン関連の展示も充実していました。おもしろい物に目のないヨーヨーが、肖像画を見て「変な髪型だねぇ?」というと、「ケンブリッジ大学に行けばニュートン先輩って呼べるよ」とパパ。
いや、そんなカジュアルにいけるもんちゃうけど、よんでみてほしい、ニュートン先輩って。
で、表題写真はなんだと思いますか?
昔の腕時計の鍵です。正確に時間を刻む腕時計、昔は宝飾品に近かったんですね。持ち歩けるケースに入った地球儀なんていうのもあって、どれも高価な素材と一級の職人の技で丁寧に作られていて、
今わたしたちが日常的に利用できる、地球網羅的なマップ情報や時刻のようなものは、昔は特別な人だけが持てる宝物だったってことがわかります。
午後は有料のWonder Labを予約していったのですが、こちらがなかなかよくって、
小さい子供でも、いろんな物理原則を体験できる仕掛けの数々。ヨーヨーのお気に入りはボーリング玉を落とした空気圧でテニスボールを跳ね上げるやつ、あーちゃんのお気に入りは、三色のライトを混ぜてあらゆる色を作り出すやつ。それぞれ何回も飽きずにやってました。
会場のあちこちでは、元素のはたらき、太陽系の惑星運動、プラズマの仕組みなどを学ぶデモンストレーションも自由参加で開催されています。
ヨーヨーとあーちゃんは、やはり英語がわからず、ちょっとついていけない。今はおきらくにロンドンの良さを遊び倒しているけれど、年明けに学校はじまってからの彼らの試練が垣間見られてしまいました…。
現地校がはじまれば、もう側で補足してあげることはできない。小さいながら、自分で立ち向かってもらうしかないんだ。
がんばれ…。がんばって。
まあ、そんなこんなで丸一日、大人も子供も楽しく遊べました。
まだ見ていない展示も多く、IMAXシアターも素晴らしいらしいので、また行ってみたいと思います。
でも、となりのNatural History Museumも行かなきゃなんだ。恐竜の骨とかあるやつね。
思えば、12月6日にこの国に来てから、ほぼ一ヶ月間、夫婦揃って仕事もないし子供たちの学校も決まらない長い休暇。
モラトリアム、最初は長すぎてどうしようって思ったけれど、やりたいことが多すぎてあっという間にすぎそうです。