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先日、ミュージカル「Six」を観てきました。英国で悪名高いヘンリー8世の6人の元王妃たちが、いかに悲惨な目にあったかを歌い競うストーリー。
ロンドンの子供たちは、この6回の結婚について「Divorced, Beheaded, Died, Divorced, Beheaded, Survived(離婚、斬首、死亡、離婚、斬首、生存)」と、韻を踏んで学校で教えられます。中学生ではなく小学生で。
母ちゃん「Six」を見てくるわと言ったら、10歳の息子が、6人の妻それぞれの来歴や末路を詳しく知っててびっくりしました。
ヘンリーはブラッディ・メアリー(その母キャサリン・オブ・アラゴンと離婚するために英国国教会を創設)とエリザベス一世(その母アン・ブーリンは斬首)の父でもあります。英国中世史の血みどろの根本には、だいたいこいつがいるというわけ。
だからシアターには、10歳・11歳くらいの子供連れの親もたくさんきていました。(公式には10歳以上推奨)
みなさん元王妃なだけに、決定的に下品な言葉は出てこないのですが、そのぶんきわどい暗喩がけっこう多くてですね。聞き取りだけは私よりできて、わからない言葉は片っ端から質問してくるうちの子たちに「 xxx ってどういう意味?」と質問されると大変困るから、うちはまだちょっと先でいいかな、と思いました。
でも、普通はただの被害者として語られる王妃たちの人生に、それぞれ唯一無二に生きた女性として強烈な個性と新しい解釈を与えていたのはよかったです。全員パワフルな歌唱力も申し分なしで、素晴らしいエンタメでした!
なお、鎧のようなきらめき衣装でエネルギッシュに歌い踊るその舞台からは、昔とあるホームパーティーでファンの友人に強制視聴させられた、元気満々のアイドルグループを思い出しました。元は大学生が作ったお芝居だそうで、もしかしたら演出の参考にされていたのかも?
「Six」は日本公演もあるようで、あの英国ミームてんこ盛りの歌詞をどう日本語訳して歌うのかすごく興味深くはあります。もし機会があったらいってみて!
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I recently saw the musical Six. It's about Henry VIII's six wives competing to tell the most tragic tale of their lives.
Dressed in armour-like costumes, they sing and dance to pop music, which reminded me a lot of the energetic Japanese idol group ”Momoiro Clover Z”.
I loved the show. It gave each of Henry VIII's wives, usually portrayed as just poor victims, strong personalities and energetic singing voices.
Well, Henry VIII was quite notorious for standing at the headstream of so many bloody historical events. In fact, British schoolchildren learn about the six wives of Henry VIII with the rhyme "Divorced, Beheaded, Died, Divorced, Beheaded, Survived." So, it was no surprise to see so many families with young children came to the show. Yes, It's a great way to learn the history!
Although I think I will wait a few more years to bring my kids to the show. There was no explicit vulgar language, but was full of innuendos and metaphors that would leave my kids asking a million questions!