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6 winter days in Malta

English follows

マルタ旅行の総括。

ロンドンからは飛行機で3時間強。日本からはどこか経由しなければ行けないので不便だが、良い国なので英語の語学留学に来る人もいるらしい。

地理的に文明の交差点にあり、古くから奪い合いの的になってきた歴史をもつ。ローマ、フェニキア、カルタゴ、ローマ、アラビア、ノルマンなど…だから複数の文化が混ざった独特の雰囲気がある。

通貨はユーロ。EU加盟国なのだ。現地で手に入れたコインにはマルタ十字が刻まれていた。ユーロって発行国ごとにデザインが違うんだよ。キプロスのやつ可愛い。いつか手に入れたい。(以下のサイト参照)

左側通行・km表示なのは日本と同じで路上駐車もできるので、限られた日程の中で観光するには車があったほうがいい。

でも、なにしろ道が狭いし地元の人の運転が荒い。幹線道路は立体交差やラウンドアバウトの分岐だらけだし、市街地は坂だらけ&一方通行だらけで狭いし、慣れない国での運転は神経を使った。

さらに観光客が多い夏は、渋滞に巻き込まれたり駐車場難民になったりしそうだなと思った。

長い距離を運転するのにストレスフリーだったアイスランドと対照的!ちなみにアイスランドとマルタ、人口は40−50万人と似たようなもんなんだけど国土の広さは300倍以上ひらきがある。そりゃ、ぎゅうぎゅう感は仕方ない。

「マルタのことを考えたら、日本の各都道府県も独立国としてやってけるはずってことだよな(サイズ的に)」とはぎゅうちゃんのコメント。掘り下げると面白い思考実験ができそうだけど、ここではやめておく。

そんなわけで交通事情は良くないけれど、車の少ない田舎を運転していると「わあ」と声が出るような美しい景色に出会う瞬間も多かった。

淡路島よりも狭い小さな国土だが、見どころはたくさんある。

まず首都バレッタが丸ごと世界遺産だし、かつての首都であったイムディーナや、ゴゾ島の中心地のシタデルなど、中世ヨーロッパの情緒漂う古い街並みは美しい。

Mdina

それらの都市はどこも堅牢な要塞型で、見通しの良い外に向けて砲台を備えていることなどから、外敵と戦ってきた艱難の歴史が偲ばれた。

Cittadella

さらに古い遺跡もたくさんあるので、歴史浪漫が好きな人にはたまらないと思う。でも、旅の記録を見返すと、私ってそれらの街歩きよりも自然のトレイルの写真の方が圧倒的に多いのね、これは趣味の問題かもしれない。

治安は良い。社会保障のベースがしっかりしてて貧困がないのだ。一方で、イタリアのカプリ島に見るような巨大な富のにおいもしない。貧富の差は比較的すくなそうである。スーパーの棚をみても、皆慎ましやかに暮らしているように思われた。

それよりなにより驚嘆したのは海の美しさ。ブルーラグーンなどの有名どころでなくても、大きな町の港でも、海は大変綺麗だった。美しい海はこの国の観光資源なので、どうやら下水浄化システムに大きな投資をしているらしい。

そもそも乾いた土地柄で水資源の循環利用に関する技術が進んでいるのかもしれないとも思った。(裏はとっていない、憶測です)

最後にマルタ旅行を検討している人のご参考までに、今回の旅程の中で良かったポイントを紹介する。

事前予約したのは宿と初日のレストランとコミノ島のフェリーだけ。ほかはその時の気分でどこにいくか決めて、あちこち行くよりもそれぞれの場所でのんびりすごしたので、用意した「行ってみたいところリスト」の1/3も行かなかった。

DAY 1 ; 夕方に到着してスリーマー(Sliema)で一泊、夜は事老舗レストラン「Ta' Kris」でうさぎのシチュー。美味しかった。ホテルも眺めのいい部屋にアップグレードされてアメニティも揃ってた。どちらもおすすめ。

DAY2; ゆっくりチェックアウトしてイムディーナ(Mdina)へ。運良く無料駐車場に入れたけど後続車が何台かウロウロしていたので、繁忙期は車をとめるの大変かもしれない。

眺めの良さにひかれて入ったテラスカフェの突き出しのパンと、それにつけるトマトとデーツのペーストをオリーブオイルと合わせたものがものっすっごく美味しかった。その一点の出会いにおいて、高かったけど後悔はない。

いろんなサイトで言われているような「静寂の街」って感じではなかったけど、イムディーナは教会や博物館や小さいお土産物屋さんもいっぱいあって、うろうろ適当に歩いてお買い物するのが楽しい街だった。ケーキの有名なお店もえらい行列だった。(冬なのに!)

DAY3; 朝一の渡し船でコミノ島に行った。全力でおすすめしたい、コミノ島(の、冬の散策。)港の近くで海鮮を食べ、午後はジュガンティーヤ神殿へ。どちらも素晴らしかったよ。

DAY4; 午前中はビクトリア(Victoria)のシタデル(Cittadella)へ。大聖堂の騙し絵が面白かった。博物館などは閉まっていたが、城壁内を歩き回ってテラスカフェでお茶するだけでも良かった。昼はちらっと街の市場に降りて行ったけど、チープでごちゃごちゃした感じだったので、静けさと美味しいものを求める私たちは南の海辺の村シェンディ(Xlendi)に退避。海鮮ランチのあと絶景トレイル。

Day 5 (大晦日); 朝、島の北部のXwejni(シュウェイニ)のソルトパンに行き、350年にわたって代々塩を作り続けているというおばさんから塩を買った。

冬なので塩作りの様子は見られなかったけど、現役のソルトパンは人の手がかけられていて美しかった。(もう使われていない古代のソルトパンは、ゴゾ島のあちこちに朽ちかけて点在する)

Xwejni Saltpan

ここで一点、ちょっとだけ失敗したのは、ランチへの下心もあって東側のMarsalforn(マルサソフォン)という村の駐車場から歩いて行こうとしたら、一方通行だらけで運転に疲れたこと。多分、西側のWied il-Għasri(ウィド・イル・ガーシュリ)の駐車場の方が止めやすい。眺めもそちらから歩いた方が、ちょっと遠いけどぐっと良かったみたい。歩くのが好きではない人は、ソルトパンのすぐ近くにも路上駐車できる。

それからマルタ本島にフェリーで戻り、15時には空港でレンタカーを返して、タクシーで首都バレッタ(街)へ。

街の広場でのカウントダウンは、子供もいるしすごく混みそうだから遠慮した。夜はフードコートとスーパーで仕入れたつまみとお酒でホテルの部屋(キッチン付き)で乾杯。新年の花火を見るため一旦9時に寝た。

泊まったホテル、ロビーのアートの趣味が悪いこと以外は、立地も部屋も朝食も大変素晴らしかった。おすすめ。

Day 6(元旦); 年明けの花火をホテルのテラスから眺めた。それからもう一度寝て、朝は聖ヨハネ大聖堂の新年礼拝に参列した。観光じゃないから写真は撮れなかったが、世界最高のゴシック建築とうたわれる荘厳な内装、美しい賛美歌、鐘の音、心が洗われる一年の始まりだった。

昼はミシュランのレストランでちょっと贅沢して、街をウロウロ散歩した。元旦だから有名な博物館などはあいてなかったけど、レストランやお店は多く、人もいっぱいいて、賑やかだった。

Day 7; そして翌日、ロンドンに帰ってきたら、気温3度の現実に引き戻されたというわけ。

観光客が夏季に押し寄せるのは十分に理解できる。海が抜群に美しいからね。最高気温16度の冬の日でも飛び込む誘惑に勝てない人たちもいるからね。

私はその真似はできないが、海は眺めるものと割り切れば、混雑もないし、太陽は燦々としてて暑すぎることもない。特に子供連れだと博物館よりも屋外遊びがいいので「冬のマルタは絶景だらけのトレイル天国、めっちゃおすすめだよ!」と、心底思う。我ながら、ちょっとそれは(人混みが嫌い、自然が好きという)偏りがある気もするけどね。



Malta, a small island nation in the Mediterranean, is just a short flight from London. Though it requires one or more connecting flights from Japan, it is a popular destination for short-term study abroad for some Japanese English learners. It's an English-speaking nation, one of the safest, and relatively affordable in Europe.

Geographically, at a crossroads of civilisations, Malta has been conquered and influenced by several cultures, including the Romans, Phoenicians, Carthaginians, Arabs, and Normans. This rich history is evident in the architecture of cities and heritage sites.

Driving in Malta can be somewhat stressful, with narrow roads and complex overpass. However, it's the best way to explore the island at your own pace.

Our family spent 6 nights in Malta in the year end, and I found the most striking things about Malta is its natural beauty. The beaches and shores, not just the famous tourist spots, are crystal-clear in everywhere. Curious how the government has invested heavily in wastewater treatment systems.

I understand why people flock to Malta in the summer. The beaches are stunning! I saw not a few people swimming in the sea even when the temperatures barely reach 16 degrees Celsius. While I couldn't do that myself, I find just looking at the sea incredibly relaxing.

Especially for families with kids, winter in Malta is fantastic. Not too hot, not overly crowded. There are countless trails to explore and the weather is perfect for outdoor activities. Although I might be biased as I prefer quieter places, I truly believe Malta in Winter is the best for nature lovers.


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