ちょっと前に実家に帰ったついでに、家族四人で立ち寄ったのが奈良ホテル。子連れならもっと駅近のホテルの方が便利でいいのでしょうけれど、私は、なぜだかこのクラシックホテルが大好きなのです。
たまたま?屋久島の定宿もJRホテルで、リピート宿泊施設トップ2です。
一泊で東京に戻る駆け足ながら、翌朝のプランは山の辺の道の起点でもある大神神社へのお参り。
あまり知られていないけれど、古さと社格では出雲大社や伊勢神宮にも並ぶ、この大神神社のご神体は「山」そのものです。今回は、子供たちもいたので無理せず途中で折り返しましたが、一番上まで行って戻ると2〜3時間かかる本格的な山道で、古から変わらぬおだやかな空気につつまれながら、静かな登拝をたのしむこともできます。
申し込みをすると、入山口のところでハイキングというなかれと諸々の留意事項を指南されますが、それは山歩きのたのしみそのものを否定するものではないと私は思っています。
その後、定番のランチ、ニノ鳥居を出た右手にある三輪素麺の老舗の森正で、シンプルなにゅうめんと柿の葉寿司をいただきました。これがおいしいのよ。
それから市内へ引き返し、奈良公園へ。
なんでって、子供たちに、ザ・ニッポンの思い出をつくるため。やはり東大寺の大仏さまを見て、奈良公園のやたらなつっこい鹿とたわむれてこそ「奈良に行ってきました」と言えるでしょう。
案の定、ヨーヨーもあーちゃんも大仏さまの大きさにぶったまげ、なつっこい鹿たちには大喜び。朝から公園に行っていたら一日中、鹿にせんべいをやって日が暮れたにちがいない。
実は、ヨーヨーは0歳の冬にも、一度来たことがあるのです。本人は覚えてないけど、目をまん丸にして鹿を見ていた。
↓ 成長したね ↓
そういえば、JRの奈良駅に到着した改札を出る手前では、前に来た時と同じ位置に「せんとくん」が立っていて、出迎えてくれました。
2010年の登場当時は彼のデザインの是非をめぐって世の中大騒ぎでしたが…なんだか、すごく平和な時代だったね。今となっては、ゆるキャラカテゴリの認知向上の功労者だったとも思えるのです。そんな彼が、奈良の街のあちこちに佇む姿を見て、この古都のエバンジェリストとしての地位がようやく認められはじめたのかな、という気がしました。
がんばれ、せんとくん。
またいつか、ここに戻ってくるよ。奈良公園の近辺だけでも1日で回れないほどの見どころがあるしね。法隆寺にもまた行きたい。山野部の古道も歩きたい。吉野の桜も見たい。その先、和歌山の高野山や那智の方にも足を伸ばしたい…。いつか!!!