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ぬくもりの記憶
寒くなってきた。
眠っているときは、つなげて敷いたお布団の上をゴロゴロと転がりまくるヨーヨー(3歳5か月)、掛け布団の下にとどまるということを知らず、スリーパーを着せるには大きくなりすぎてしまったので悩ましい。夜中に布団をかけなおすのにも限界があるし。
寒くなってきてからは、いつも気が付くと掛け布団のないところで、あの有名な犬を彷彿とさせるスタイルで寝ている。その画像を張りたかったけれど、著作権的に怒られそうな感じなので、これならいいんじゃないかなと思う手書きイメージを表題写真にあげる。(これでも怒られたら取り下げます)
ところが、そのヨーヨー、先週くらいから、眠りにつくとき、わたしのお布団に潜り込んできて、冷えきった小さな足をお尻とか太もものあたりにくっつけて暖をとるということを覚えた。夜中も転がり出て冷えた先で突然むくっと起きあがり、「寒い~!」といいながらもぐりこんでくる。
ひえー、冷たい!と思うけれど、かわいいので我慢してしまう。
そして、思い出した。
自分も小さいとき、足が冷めたくなったら親の布団に入ってぬくもっていたことを。一緒のお布団で寝てた頃だから、あれはいったい、いくつくらいのことだったんだろう?
今の今まですっかりわすれていたけれど、母親のことを無条件に好きだった時期というのが、このわたしにもあったようだ。小学校3年生より前のことはいまいち自分のこととして思い出せないと思っていたけれど、こんなところに肉体感覚につながる暖かい記憶があった。わたしの人生、その前もちゃんと自分であったみたい。
体のぬくもりを奪われながら、心にはぬくもりが戻ってきたので、その消えないうちに、仲の良くない母親にLINEテキストを送った。
そういうの思い出したよ、と。