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1を10にする、ジョイントベンチャー、協業、契約の方法

ゲームプロデューサー、うきょうです。

今回は、
個人開発の方にもオススメしたい
ジョイントベンチャー、協業の仕組みです。

と、同時に契約方法、
収益配分についても触れていきます。

今回はざっくりとした概要ですが
とても重要なのでプロジェクトオーナーや
小さな会社の経営者、
個人事業主はぜひ参考になれば幸いです。


ジョイントベンチャーとは

簡単に伝えますと、
お互いが持っているリソースを出し合って
プロジェクトを進めることです。

たとえば
ある会社はデザインを担当
ある会社はプログラム担当
ある会社は企画担当
ある会社はマーケティング担当
とかそういう役割をそれぞれ
別の会社が協業して行います。


そんなとき、よくある課題として

A・費用はどうなる?
B・収益配分はどうなる?
C・権利関係はどうなる?
D・責任の所在はどうなる?

があり、
ここがとても重要なポイントでもあります。

そしてこれがよく揉める
ポイントにもなりますw

そんなときに役立つのが契約書ー!

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これであなたの売り上げもバイバイン!(フィクション)

プロジェクトを進める上で
契約条件は多岐に渡ります。

例えば開発を外部委託する際や
ある会社との協業を行う時などにも
組み方がいろいろあります。

今回はその中でも上で取り上げた

A・費用はどうなる?
B・収益配分はどうなる?

について取り上げていきたいと思います。

事例1:
費用をそれぞれが負担する場合

2社以上がそれぞれ自分たちでリソースを出し合い、
費用も自己負担してプロジェクトに関わる場合、
売り上げが出た際には売り上げを折半します。

●特徴
・コストをお互いが出すことが多い。

・経費を差し引いて残った利益を
 コスト持ち出し分の比率に応じて分配する方式が一般的。

・事業が赤字だと分配金が支払われることはない。

●リスクとリターンのポイント
・持ち出すリソースによってコストバランス
(持ち出す費用とリスク)の格差が出る。
 その分収益配分も高くなる。

・お互いが持ち出す費用が均等になる状況でないと、
 リスク比重もバランスが悪くなるので成り立ちづらい。

●収益配分の事例
一般的な話だけ書きますが
(契約形態や持ち出すリソースなどによって
 臨機応変に変わります)、
2社が関わり、それぞれが
費用を持ち出して開発した案件の場合。

A社 :費用40万
B社 :費用20万
売上  :100万

100-80=40万円の利益。
この40万円の利益をA社とB社で折半。

その折半の際は、基本的には
費用を出した比率で利益が折半されます。

40万円を
A社:B社=2:1の比率で配分を行う。


事例2:
発注者(出資者)と受注者の関係性

●特徴
・発注者(出資者)と受注者の関係性になるので、
 発注者が費用を負担する。リスクは発注者が大きい。

・営業利益の分配時、発注者の配分が当然多くなる。

・場合によっては受注者は毎月の固定費のみ
 発注者から支払われる形式になることもある。

●気をつけるべきポイント
・発注と受注というジョイントベンチャーではなくなる、
 単なる受発注の事例になることが多い。

協業といいながらも
費用をどちらか一方が支払う事例です。

この場合、
発注側と受託側の関係性になることも多く
上下関係になることも往々にしてあります。

この場合、ジョイントベンチャー、
協業の意味が薄れることもありますので、
お互いがリスクとリターンを享受しながら
プロジェクトを進めたいのであれば
相応のリスクを背負いながら、
リターンもしっかりと得られる
契約形式を作ることがとても重要です。

その他

一般的なジョイントベンチャーや協業の事例では、それぞれがリソースを提供しあって、リスクとリターンを教授しながら進めることが多いです。

それ以外でよくある事例は
製作委員会方式という形もあります。

複数の出資者が出資を行い、
それぞれがリソースを用いて
1つの作品をつくり上げるケースです。

この場合、一番気にする部分は
「権利」になり、より契約形態と
「権利の細分化」と「収益配分」が事細かに決められます。

製作委員会方式は
大きなプロジェクトで用いられることが多いので
今回の記事では取り扱いませんが

プロジェクトを進める上で

・リスクとリターンのルール
・責任の所在
・契約

の3点は必ず抑えて進めることが重要です。

【執筆者:うきょう】
自立を目指す方へのビジネス全般をサポート。
経営者・事業者向けに売上コミットをサポートする社外プロデューサー&ディレクター|PlayLife代表|売上向上講座を毎週開催|ゲームプロデューサー21年。日中台韓で50作品以上リリース、Han Game売上No1実績|Softbank〜LINE出身|代表作:チョコットランド、アトリエオンライン
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うきょう|フリーゲームプロデューサー兼マーケッター(株スタジオデルタ代表)
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