ゲームプロデューサーに必要な要素を書いてみる
基本的には学習する意欲とやり切る意欲が最も重要だが、個人的に大事なことをいくつか書いておく。
正直この辺りは本などでは学べないことが多いが、心得ておくことで実際に体験したときの判断材料等になりやすいのでおすすめ。
とはいえ気休めレベルかもしれないのであくまで参考程度に。
投げ出さない
関係者が増えれば増えるほどにぐっちゃぐちゃになることは多いししんどいことは実際に多い。けど投げ出してはダメ。すべてを放り投げる場合でも、ちゃんと関係者には説明をして、無理なら無理だった!と伝える根性が必要。
補足しておくけど潰れないために逃げ出すことは恥ではない。ただし逃げる時もちゃんと理由なり誰かに相談した上でお休みをいただくなり、バトンを渡すところは行きたい。最低限誰かに相談はしたい。
潰れない
次に大事なことはこれ。どうしても周りの期待やプレッシャーなどで押しつぶされることもあるが、自分が潰れてしまっては元も子もない。そして何より潰れてしまうと、精神的な社会復帰にめちゃくちゃ時間がかかる。
潰れそうなら正直にバトンを渡していこう。
ちゃんと寝る、食べる
潰れないためにも大事なことで、どんなに炎上していても最低限の時間は確保して寝ろ。食べろ。対応できない時間はちゃんとアナウンスする等で一旦間を置く。一時的にも誰かに依頼すること。
まぁケースにもよるけど、連続したプレッシャーと睡眠不足は確実に体と心を壊す。
ちなみに私は3秒で会社の床に寝れる(なんの自慢にもならん)。
不明点は即時に確認する
基本的に不明点は後回しにせずすぐに確認すること。これができるかできないかで事業のスピード感は変わったりする。
憶測で判断しない
できる限りしっかりとした証拠、データなどを確認すること。適当な予測、憶測だけで判断すると、大きな歪みになって後にのしかかってくることが多いから。
回避力を高める
「はやさのたね」を食べろということではない。
プロジェクトや大きな不具合が発生しそうな場合、あらかじめいろいろな回避策や対策を練っておくこと。この予測力は予期せぬ自体を回避することにも大いに役立つ。
流れを常に把握する
これは開発の全体像、会社のお金の全体像、プレイヤーの人の全体像などを把握するということ。
プロデューサーの仕事は常に全体を俯瞰しながら各専門家に業務を依頼したり、全体をまとめて欠点部分を補ったり、得意部分をより伸ばしていく仕事術が求められる。
人に興味を持つ
お酒を大量に飲める必要はないが、一緒に仕事をしている人、関わっている人、お客さん含めて人の行動に視点を向けること。
どこで喜ぶのか、どこで商品を書いたくなるのか?などを含めてよく観察しておくことは結果的にプロダクトにも自分自身にもメリットがあるから。
かけひきを覚える
プロデューサーは常に誰かと交渉やかけひきをする現場に立ち会う。かけひきとは決して自分が有利になるだけというものではなく、長期的にプロジェクトがいい方向になるために行うコミュニケーションである。
自分を信じる
他人の意見を聞くことは間違っていないしむしろするべきではあるが、意思決定は自分で行うものと心得ること。そしてその責任も背負うこと。
決断するために必要な情報を徹底的に集め、なぜそうするのか?をしっかりと言語化した上で決断を行うこと。
何度も立ち上がること
プロデューサーは決断の連続である。その分失敗も多い。ただその失敗に対していちいち挫けていては歩くスピードが遅くなるだけではなく、プロジェクトは小さくなる一方である。
そうならないためにも何度も立ち上がり、決断し続けることが大事。
耳を傾け続けること
プロデューサーは偉い人ではない。1つのそういう職業なだけである。ふんぞりかえるのではなく、皆に耳を傾けて真摯に意見をいただく。傲慢にならないこと。
学習し続けること
プロデューサーに限らないが学習し続けることは大事。知識がアップデートされないプロデューサーはバージョンアップもしない。
専門性を高めておく
あとは専門性を磨き続けること。ゲームプロデューサーであればゲームの開発知識等、プログラム、デザイン等でも構わないし、マーケティング的な能力でも構わない。
おすすめの書籍
リーダー関連職なので、その類のビジネス書籍、コミュニケーション術、行動心理学等の本を読んでおくと役立つことが多いよ。
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