垂直農業を促進させる「Nordetect」
今回はこちらの記事について、考察したことを書いていきたいと思います。
テーマは「垂直農業」です。
・「Nordetect」はどんな企業なのか
Nordetectは、農場の環境状況を把握するためのポータブルデバイスを開発をしているアグリテック企業です。
設立は2016年です。
ポータブル、というように持ち運び可能なマイクロチップを使った検索を可能にしています。
会社はデンマークにありますが、資金調達は世界中(SOSVやLuminate)から行っています。世界から行うことが簡単でないことは私でも容易に想像できますが、Horti Heroes Challengeというコンテストで優勝できるような、世界から認められる最先端技術を持つからこそ可能だったのでしょう。
・サービスの特徴
Nordetectのサービスに2つの特徴があると感じます。
1つ目が、大きな装置が必要でないこと
2つ目が、屋内用であること
の2つです。
1つ目は、私はこういう検査をするためにはわりと大きな装置を使って研究をする必要があるのだと思っていました。
ですが、こちらのYoutubeをみてみると検査はマイクロチップに成分の入った液体を入れて、小さな機械だけで行えるようです。市場に出回ることが今後あったとしても、スペースを必要としないのは、大きな特徴なのではないかと思います。
2つ目は、記事にもあるように屋外用の検査が多いのに対して、Nordetectのサービスは屋内(垂直農法)にも対処しているということです。
土や水だけでなく、どれだけの温度に調整したらいいのか・光はどれだけ必要なのか、という分析は屋内農法ならではの必要なことだと推測します。
・なぜ分析をするのか
確かに、同じ食材を同じ環境で育てるのであれば分析はいらないという考え方もあります。
ですが、検査をしていくことで、より正確なデータを集めることができ、後にも活かすことができます。その野菜に最も合った、水・気候・土壌をデータを溜めることで導きやすくなります。
そういった点で、農場を分析するNordetectや他社のサービスは有用なのでしょう。
失敗することがどんどんなくなっていくはずです。
「パーソナライゼーション」というその人に合った、その人のためのサービスが提供されていっているように、野菜にもその野菜にだけ合う環境が作られていくのかもしれません。
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