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大学生のためのフードデリバリーサービス

今回はこちらの記事について書いていきたいと思います。

テーマは「フードデリバリー」です。
記事の概要は、学生による学生のためのフードデリバリーサービスが大学内で作られ始めてきている、というモノになります。

・つまりは、どういうサービスなのか

率直に言えば、「大学内にあるキッチンを使って料理を作り、それを大学内にデリバリーする」サービスです。

より具体的に説明していくと、まずキッチンですが、キッチンはあまり使われていないところをシェアリングして使います。イメージとしては、学食のすいている時間帯や、閉店後のキッチンを利用する感じを持ってもらえたらと。
調理人の募集方法やメニュー決定はもちろん大学によると思いますがが、一般的に学食で働かれている方と同様の方法で募集をして、メニューは学食と同様で成り立つと考えます。

後は、UberEatsやDoorDashといったサードパーティーフードデリバリーサービス(以下、サードパーティー)が作っているようなアプリを制作し、それを使って利用者が注文をする形です。

学内にデリバリーサービスを設けるのは、「学食という場所に訪れる余裕のない学生」「学食が空いていない時間帯でも利用したい学生」がいるからでしょう。
試験前で忙しくて学食まで行くのが面倒、夜遅くに研究をしていなければいけない、という人には需要があるサービスになりそうです。
根拠はありませんが、学生はもちろん、事務員さんや教授にとっても嬉しくなりそうなサービスな気がします。

・なぜサービスがなりたつのか

ここまでサービスの全容を説明してきて、それが成り立つことを前提に話を進めてきました。しかし、疑問に思う点があるかたもいるのではないでしょうか?

例えば、
①デリバリーする人はあつまるのか?
②手数料が高いという、問題は利用者が学生ならより顕著になるのではないか?

といったことです。

①は、あまり条件が良くないと、デリバリーする学生が集まらないのではないか、ということです。
これはシステムの組み方にもよりますが、学内限定にすることで1回の配達にかける移動時間は少なくて済みます。なので、授業の合間や放課後に気軽に働けるサービスだと学生が受け取れば、ある程度の数は集まると推測できます。

②は、通常のデリバリーサービスでもよく話題になる問題です。
注文者側が手数料が高いと感じると当然新規顧客数&リピート率は減ります。労働を生活の中心にしているわけではない学生なら、なおさら手数料の大きさに左右されるでしょう。

ただ、これは先ほどと同様に「学内デリバリー」であることと、「学食」という理由で解消される問題になると思います。
学内に配達するので、1回の配達にかかる距離が短く配達の効率が良くなります。そのため、1回1回でサードパーティーがもらう手数料が多くなくて済むのです。

これまでデリバリーシステムを組む企業を仮想サードパーティーとしてきましたが、サードパーティーに頼まず学生と協力して大学が作ってしまえば、料金がより手ごろなサービスが完成するかもしれません。

・もし日本で実現するのなら

この記事を呼んで、こういった学内デリバリーサービスを日本でやるのならどういう条件が必要なのかを、海外の大学と比較して簡単に考えてみました。

結果として、
「各大学のキャンパス同士が密集している」or「1つのキャンパスが広く学生数が多い」
ことは条件になってくるのかなと思います。

記事に載っているユタ大学は学生数が約33000人で、日本の大学と比べたらトップクラスに入ります。加えて、キャンパスもとても広いです。

日本の大学はキャンパスが分かれていることが多く、そもそもとてもキャンパスが広い大学はあまりありません。(ちなみに日本のトップは北海道大学で東京ドーム約38個分、ユタ大学は約35個分です)
デリバリーのために必要なある程度の敷地と、学生数を兼ね備えるためには先ほど挙げた2つの条件は必要になってくると推測しました。

「各大学のキャンパス同士が密集している」というのは、色んな大学の〇〇キャンパスが近くに隣接されていると、それらと連携してサービスを組めるのではないか、ということを示唆しています。

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