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「Virtualフードホール」~レストラン×ゴーストキッチン~

今回はこちらの記事について、書いていきたいと思います。

テーマは「大学とVirtual Food Halls」です。

・「Graduate Hotels」って?

「Virtual Food Halls」とは何なのかの説明の前に、まず「Graduate Hotels」について説明させてください。
「Graduate Hotels」は、アメリカ全土の様々な大学近辺で経営されているホテルの総称です。利用客は、宿泊すれば大学の雰囲気を間近で感じることができます。加えて、内装はそれぞれ異なり、各地で色んな文化が味わえる仕組みになっているそうです。

では、今回の記事の中心話題である「C3とGraduate Hotelsの提携」について書いていきたいと思います

・「C3とGraduate Hotelsの提携」

C3(Creating Culinary Communitys)はモバイルデリバリーや、ゴーストキッチンなど最先端の食技術を用いる飲食プラットフォームです。
つまり、C3はGraduate Hotelsと提携することで、ホテルのキッチンにC3傘下のブランドを導入し、ゴーストレストランの一面を与えようとしているわけです。
Graduate Hotelsのレストランから、フードデリバリーが行われるようになる、ということですね。

どうして、C3の提携先がGraduate Hotelsだったのかというと、
・狭い範囲にたくさんの人(学生や地域住民)がいること
・学生を代表する、デジタルに慣れた若者が多く住んていること

が記事に書かれています。

確かに、ゴーストレストランを作っても、そもそもデリバリーの存在が認知されず、利用客が少なければ意味がないですよね。

Graduate Hotels側の視点からはあまり書かれていませんが、C3と提携したのは恐らく
①学生や市民にデリバリーを利用してもらうことで、「Graduate Hotels」を認知してもらうこと
②新たな収入源の確保

が狙いとしてあると推測します。

①について、これまではホテル客がレストラン利用客をしめていた状況から、市民にも認知してもらえるようになるでしょう。そうすれば、ホテルの認知度があがり、デリバリーで食べた学生が実際にホテルに訪れて、ホテル客と交流をとってくれるようになるかもしれません。リアルで学生と交流できるホテルとなれば、より人気も高まると思います。
②については、そのままの意味です。ホテル内でしか生み出せなかった売上が、ホテルの資産を活用することで、ホテル外でも生み出すことができるようになります。

・「Virtual Food Halls」とは?

「Virtual Food Halls」というのは、既に述べましたが、「デリバリー可能ないくつかのレストランが、スマホの画面に表示されている状態」だと思います。

どういうことかというと、Graduate HotelsのキッチンにC3がゴーストレストランシステムを導入します。この時、キッチンにはいくつかのレストランが存在しますが、直接販売するわけではなく、利用客からすれば「スマホにいくつかのレストラン」が表示されているのを見て始めて、お店を知ることが出来ます。
回りくどい言い方になりましたが、つまり「スマホという仮想空間内にあるフードホール」が「Virtual Food Halls」だと捉えています。

タイトルでもある、「Back to School for Virtual Food Halls」は、「仮想フードホールができた大学に学生が戻ってくる」ということでしょう。
「オンラインでなく、リアルで通学できるようになった学生が、気づいたら学校に”仮想”フードホールができていた」そんな状況を想像してつけられたタイトルですね。

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