フライヤーコレクターへの道②
どうも、ウクモリ ヒロオです。
キリングフィールド
私が人生の中で一番影響を受けたと言っても過言ではない映画について書き綴ろうと思います。
おそらく最初に観たのは、アメリカに住んでいた時。確か、有料チャンネルのHBOで偶然観始めた時だったと思います。実は映画館では観ていません。ただ、あまりの衝撃に言葉が出なかったと同時に、エンディングでは涙が堪えきれなくなりました。
生きることの素晴らしさを感じずにいられない
そんな映画のタイトルは、「キリング・フィールド」と言います。1984年に公開されました。カンボジアの内戦を描いた作品で、実際に起こった内容を元にしています。
1970年に始まったクメール・ルージュ政権下での大虐殺では、たった4年間で推定200万人以上が粛清されました。
映画の主人公のひとり、カンボジア人のディス・プランはニューヨークタイムスの記者に翻訳として付き添い、脱出の機会を逸したのち、虐殺が行われている農場へと収監されました。
文字通り命からがら生き延びた彼は、結果的には脱出に成功しますが、それまでに見たのは「殺戮の原野」ともいうべき光景でした。
意味もなく人々が殺されていくシーンが多い映画なので、最後まで観ないと気が滅入るものの、最後の感動的なシーンを観ることによって生きていることの素晴らしさをダイレクトに感じることが出来ます。
これまでで一番繰り返し見た作品
間違いなく、これまでで私が一番繰り返し見た作品です。
エンディングは分かっていますが、何度見ても新たな心境の変化が生まれます。
学生時代は戦争の悲惨さが強く印象に映りましたが、年を重ねると共にポル・ポト政権下で揺れ動く人々の心理を捉えようになりました。
若者が心を無くし、殺戮に対して疑問を感じない社会で生きることの意味、こんな時代だからこそ、その恐ろしさを再認識しておいた方が良いように感じています。
今だからこそ多くの人に観てもらいたい
昨日紹介した「ブレードランナー」とは違い、ふと立ち止まって生きることの意味を考える・・・そんな機会が得られる作品です。
同時に、毎日色々なことが起こるにせよ、我々がいかに平和な暮らしをしているかを感じざるを得ないインパクトがあるので、何か迷った時に見ると良いかなと感じています。
私自身、何か迷った時に観ることが多く、いつも見終えると勇気づけられています。ただ、先ほども述べた通り、最後まで観ることによって得られることがある作品なので、途中のとても辛いシーンも目をそらさずに見てほしいと思います。
今だからこそ多くの人に観てもらいたい作品でもあります。
今日も最後までお読みいただきありがとうござました!感謝。