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昭和の日 朝の物語 天心白菊に呼ばれて…..
宿から五分の峠道
開店まえにそこにいた
そう ふらっと知らずに訪れた 峠のカフェは
遠方から 皆が集う場だった。
五人が並んでる…
並ぶのは苦手 いつものように 花を愛でる
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テラスに 向かい山を眺める
いい景色だ
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それにしても
デカいパン 食べきれないから
気を利かせて 半分持ち帰りにしてくれた
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“始まりましたねー GW….”
“始まりました どうなることやら...”
お姉さんは呟く
昨日は ガラガラの店内だった
“いい時に来られましたね
混むと70組ぐらい待って もらって…,”って
GW 疲れる前に 写真撮ってあげますよって
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昨日も テラスで 山を眺めてた。
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目の前に立ち 自撮りする
カップルや 友達同士が
“撮ってもらえますか?”って...声を掛けてくる
五組ほど スマホで撮ってあげた。
撮った写真を観て
“あの〜 カメラマン?さんですか?”
“普通のオッさんです”
って 笑ってた。
“おはようございます”
⁉️
“おはようございます”
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隣に座る おじさんだった。
近所に住むおじさんが 語りかけてくる。
こちらは まだ上手く話せないから相槌を
色々な 話が出てくる。
“今から 雨ですね”と 話したら
雨の話から
天心白菊の話になった。
そう 1968年 昭和43年8月17日飛騨川で起きた バス転落事故の話。
バス15台のツアーで 二台が 飛騨川に転落して 104人が亡くなった。
その日の 話を まるで 今みているかのように 詳細に話してくれる。
バケツをひっくり返しどころでは 無いくらいの雨が ずっと降っていたと....
30年くらい前小僧の時代 この地を 仕事で担当していて 事故の事は 知っていた。
ただ どうしても 天心白菊の塔には
近づく事は 出来なかった。
それから どれくらいその前を 通った
事だろう。
おじさんが 呟く
“バイパスが出来て塔が撤去される
石碑は 別の場所へ
でも 現場は あの場所だと”
目的の無い旅である。
ただ 昨日 天心白菊の前を通った時から
気になって しょうがなかった。
何故にか ざわついて 昨夜は 全く寝れなかった。
部屋の明かりは あさぼらけになってから消した。
店が混み出す前
店を出た。
初めて 訪れる 天心白菊の塔
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“天心とは 宇宙の根源なり…”
急性期 回復期病棟で 色々な世界と
景色を 視た....
昭和の日 初めて 参らせていただいた。
家に戻り 夕食時 今日の話をした。
ネットで事故の詳細を調べた 坊は 呟く
”その おじさんは 語り部で
どうしても お父さんに伝えたくて
呼んだのだと”.....
合掌
ギランバレーに恋をして
回復期リハビリテーション
天心白菊に 呼ばれて....
そのおじさんを 現場近くで
また 見かけたのは 黙っておいた…