何もしない無垢な時間そして　今　川に居る　　浮世雲

なにもしない　無垢な時間を過ごした

先日の嵐以降
体調は　崩れて行った

最後は　ただ　ただ　寝込んでいた
起き上がれ無くなり　寝込んでいた

“何もしないをする贅沢”って….
描いては居るが...
何も出来なかった

その中で　視えた景色
何処かで　忘れていたのか
封印していたのか….
我が取説noteには　描いてあった。

何もしない日　見つけた
新古品な御道具達

一日もせずに　届いた

履いてみた

シンデレラのガラスの靴では
無いけれど　ピッタリだった。

体調不良のトリガーが　嵐で
あったなら

体調復帰のトリガーは
新しい御道具であった

”川行って来る“

“大丈夫け？　水高いぞ”
数日　寝込んで
今朝も　フラフラだったのを
観ている坊は呟く

“......”

新しい御道具は　神棚へ

いつもの道具に　投網は二種類

水は冷たく
清らか....

高水だから　重たい投網を

川の神さまは　寝込み明けを
みているのか
いきなり　大鮎を　分けてくれる

この景色の中に居ると
“生きてるなー”って

鮎三匹分けて貰えた

天然遡上鮎…
スーパーで売ってるのは
養殖の鮎

皆さんが　やな場や　ちと高い料理屋？で食べられている　大きな鮎は
養殖の成魚を川に放流して
育った鮎を　天然鮎って…

天然遡上の鮎は　今日獲っても　まだ　真ん中くらい　


こんなに小さい鮎も
天然遡上鮎

新しい漁場へ
鮎漁師の御爺達が
群がっていた
座談に入る体力気力は　無い

下の漁場へ　降り　網を打つ
リハビリ　リハビリ

昼まで　伝い歩きをしていたのに…

少し涼しくなった
川原には　人が湧いている

皆　それぞれの景色を愉しんでいる

暫く何もしない無垢な時間を過ごし
今
川に居る

鮎漁師　浮世雲

ギランバレーに恋をして
スパルタリハビリ

無垢な時間　好きだけど
川の中に居る時間が心地よい