なごやんについて、語らせてくれ!
こんにちは、るゆにつです。
ミルクまんじゅうに日常をじわり、じわりと浸食されていっていることでおなじみのわたくしなのですが、最近あることで悩んでおります。
悩みとはもちろん、黄身あんまんじゅうをミルクまんじゅうにカウントしていいのか問題についてです。
黄身あんとは
黄身あん(黄味あん、とも)とは読んで字のごとく、白あんに卵黄を入れて練ったあんのことです。
固ゆで卵の黄身を裏ごしして加えたり、生の卵黄を入れて一緒に炊いたりと製法は大きく2つに分かれますが、いずれもベースは白あんです。
これまでわたしのミルクまんじゅう食べ比べでは、黄身あんのおまんじゅうはミルクあんではないとしてミルクまんじゅうにカウントしてきませんでした。
ですが原材料欄をよく見てみると黄身あんのおまんじゅうでも、生地かあんのどちらか、または両方にバターや牛乳、クリームなどの乳製品が入っているものもちらほら出てきていて。
つまり、
そう、ヒソカも言っている通り、
名古屋のなごやんはミルクあんと黄身あん、両方の性質を併せ持っているのではないか?
という疑問が何をしていても頭について回り、仕事が手につかない状態なのです。
なごやんとは
なごやんとは、名前からもお分かりかと思いますが名古屋銘菓のひとつです。
名古屋で60年の歴史を持つ黄味あん(なごやんにおいては黄味と表記がありましたのでこちらでいかせていただきます)まんじゅうで、名古屋っ子には慣れ親しんだ存在となっています。
地元のスーパーやドラッグストア、コンビニのレジ前なんかにも当然のように積まれておりますので、観光客向けだけでなく普通に名古屋民は買って食べていますね。
さてさてこのなごやんですが、見た目はミルクまんじゅうそっくり。
しかしノーマルのものは純然たる黄味あんだったため、先述の通りこれまでミルクまんじゅうとはカウントせずにスルーしておりました。
それがですよ。
最近になって、実はこんなに種類が増えているんですよね。
絢爛豪華とはこのこと。
名古屋市民は派手好きで有名ですが、日常のお菓子すら金ピカとはね。
武将隊みたいでかっこいいですね。
※生なごやんには抹茶味もあるのですが、わたくしがカフェインに弱いため今回は取り上げておりません。
やはりミルクまんじゅうではなかったが……
意気揚々と5種類買い揃えたものの、原材料欄を見てみると乳製品はやはり入っておらず。。。
マーガリンは風味はバターに似ていても植物性油脂ですし、唯一生なごやんに使われている『黄味あんクリーム』に乳成分が入っているのではという気もしますが細かい配合まではわかりません。
ヒソカ、話が違うじゃんよ。
しかし、名古屋を愛する者として。そして、全てのおまんじゅうを愛する者として。
たとえなごやんがミルクまんじゅうではなかったとしても、今回はどうしてもなごやんを紹介したかったので食べ比べていきます!
前置きが長くなってしまいましたが、今回はなごやんを食べるだけの記事です!
なごやん
まずはオーソドックスななごやんからいただいていきましょう!
カステラ生地なのでふわふわとした手触り。
和菓子のようでいて、カステラのあの茶色いところの香りがするので嬉しくなります。
外側は焼き固められて水分がちょうどよく飛んでいるのに対し、中がしっとりと濡れたように輝いているのが分かりますか……?
近くで見ると砂漠の砂のようにきめ細かいあんの粒子がキラキラしています。
甘さはさらっとしていて、とても上品なお味です。
温かいお茶と食べると、口の中でさらさらとあんが溶けていくのが名残惜しくてもう一口、もう一口と追いかけてしまう。
しっとりしていて口溶けのいい黄味あんのコクのせいか、焼き芋にも似た後味です。
生なごやん
2番手は、2020年に登場した"生"なごやん。
普通のなごやんが"焼き"まんじゅうであるのに対し、こちらは"蒸し"てあること、さらに黄味あんではなく黄味あんクリームとやらが使用されていることが大きな違いです。
たまたま家に通りもんがあったので並べてみましたが、パッケージが似てますね。
何か既視感があると思っていたわけがわかりました。
わかったからと言って何の役にも立たないアレなんですが。
開封してみるとこのツヤ!
写真だと伝わりきらないのですが、本当にニス塗った?と思うような輝き。
タンスのつまむ所みたいなツヤです。
マットな質感のなごやんとは見た目から違いますね。
蒸しパンのように生地の目が細かく、むちむちです。
そして黄色いクリームがぎっしり!
カスタードクリームとも白あんとも違う不思議な味わい。
生地のしっとりさも相まってするする〜と喉をすべるように食べられてしまいます。
食べ終わってからの後味がなんか洋酒っぽさを感じたのですが、材料には書いていなかったはず……ともう一度よく見てみると
鮮度保持剤にアルコールが入っているとのことでした。
なるほどね。
なごにゃん
こちらは2023年の6月に颯爽と登場した、なごにゃん。
にゃごやん、ではなく、なごにゃんです。
ベースは元祖なごやんと同じカステラ生地に黄味あんですが、ホワイトチョコクリームが入っているところがポイント。洋風!
それに、何と言ってもこの形!
にゃ~~~ん。
このぷくっと膨らんだ見事な肉球をご覧ください。
思わず押してみると本物の肉球のようにぷにぷにと弾力があり、いつまでもにぎにぎしていたくなる中毒性があります。
中はこの通り。
なめらかなホワイトチョコクリームが入っています。
これが黄味あんと混ざるとよりコク深くなり、1個でもどっしりとした食べごたえが生まれるんですね~。
肉球の分、カステラ生地も厚くてオトクな感じです。
何よりこのかわいさ!!!猫好きの方にちょっと渡すのにぴったりだと思います。
なごにゃん クロ
今年の夏頃から見かけるようになった、なごにゃんのクロ。
黒猫はかわいいですからね(?) 、企画を通したパスコの方はセンスありますね!
あーーーーーん、かわいい!!!!
黒猫の肉球って真っ黒ではなくて小豆色でそれはそれはもう可愛いのですが、チョコ生地はそれを十分に表現できていますね。
生地がだれやすいのか、ノーマルのなごにゃんより少し肉球が平たいですがそれもまたかわいい。
中はチョコクリームを黄味あんで包んでいます。
色のコントラストがきれいです!
チョコクリームは思ったよりビターで全体が引き締まります。
口の中で黄味あんとチョコクリームが混ざってゆき、ほどよい甘さを残してさらっと消えてゆきました。
その口溶けの儚さに和菓子らしさを垣間見ることができました。
なごにゃんシリーズはあんを使ったおまんじゅうでありながら、どちらもかなり洋風でしたね。
生なごやん チョコ
なごやんシリーズでおそらく今いちばん新しく出たのがこちらの生なごやんのチョコです。
かりんとう饅頭のような黒光り!
余談ですがわたしはかりんとう饅頭もかなり好き。
クリームはかなり濃厚!
夜の海かな?というくらいきらきらしていました。
黄味あんの味は言われなければわからないほど、濃厚なチョコレート味のクリームでした!
まったりしていてかなり食べ応えあり。
温めてもおいしそうですね。
まとめ
ういろうにかえるまんじゅう、鬼まんじゅうなどなど名古屋にはたくさん有名な和菓子系おみやげがあるため、なごやんはイマイチよそからの知名度が低い気がします。
しかし地元ではめちゃくちゃ愛されていることをお伝えしたくて今回の食べ比べを行いました。
みなさまの地元にも、地味なポジションなんだけど、気づいたらずっとそばにいるな、コイツ……という幼なじみのような存在のお菓子があると思います。
そうしたお菓子を食べるときに、そういえば、名古屋にはなごやんっておまんじゅうがあるんだってな……と想いを馳せていただけると嬉しいです!
名古屋市ならキヨスクやお土産屋さんはもちろん、スーパー、コンビニ、ドラッグストアにもありますし、1個100円しませんし日持ちもけっこうします!生なごやんは少し日持ち短いですが!
名古屋にいらした際はぜひ、なごやんを食べてみてくださ〜い!
おまけ
5〜6月ごろ、こんなのも食べていました。
「みたいなパン」って筆文字で書かれてるの面白すぎますね。
ホイップあんぱんが市民権を得て久しいですが、黄味あん×ホイップクリームのマッチングも言わずもがな。合わないはずがありません。
卵黄の風味があり、しかもなめらかなのでこれはほぼダブルシュークリームですね。
真夏にはもう見かけなくなっていたのですが、また販売しないかな〜!
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