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【因幡の白うさぎ】続!!日本全国のミルクまんじゅうを全部取り寄せて食べる

これまでのあらすじ:
博多通りもんの影に隠れた日本全国のご当地「ミルクまんじゅう」を探し求め、60種近くを食べ比べたライターのるゆにつ。
一通り食べ終えて安心していたのもつかの間、まだ見ぬミルクまんじゅうが我も我もと押し寄せてきてーーー!?
るゆにつは乳菓を制し、今度こそマイベストミルクまんじゅうを決めることができるのか。
バター、練乳、生クリーム。乳製品にまみれた聖戦が今、再び開幕。

戦いの模様はこちらから

寿製菓:因幡の白うさぎ(鳥取県)

元祖!
うさうさ

2023年最後のミルクまんじゅうということで、今回は今年の干支だったうさぎにちなんで行きましょう!

砂丘で有名な鳥取県より、因幡の白うさぎという可愛らしいミルクまんじゅうです。

古事記に載っている因幡の白兎のお話といえば、

ワニ(サメ)を騙して川を渡った白いウサギが報復にあい、体の皮を剥がれた。
痛みに泣いていたところを、大国主神(オオクニヌシノカミ)に助けられる。

というこわいストーリーだけがピックアップされがちですが、実はこのお反しには続きがあります。

大国主の言う通りにして毛が生え揃ったウサギは、
「あなたは優しい人。因幡国の八上姫と結婚するでしょう。」と予言し、その言葉の通り大国主と八上姫は結ばれる。

八上姫は泣いているウサギを放っておけなかった大国主の優しさを見抜き、惹かれた……というお話です。

そのためウサギは『縁』のシンボルとして、またのびのびと飛び跳ねる姿は『福』を呼ぶ、とたいへん縁起のいい動物なのだそうです。

そこから着想を得て1968年に誕生したのが、今回の因幡の白うさぎ。

実は今回、ミルクあんでなく「黄身あん」なのでエントリーするか迷いました。
ですが地元大山産のバターをたっぷりと使用しているという説明を見て、乳製品があんに入っている=ミルクあんと判断いたしました。
記事にも加糖練乳が入っているので、これはおそらく乳菓と言って問題ないはず……!

波紋を呼ぶ今回の因幡の白うさぎ。
協会(メンバー1人)がざわつきます。
一体どうなってしまうのか!?

もきゅ…
もきゅきゅ…

かわいい~~~~~~~~。
ミルクまんじゅうかどうか、乳菓かどうかなんてどうでも良くなってしまうくらい、ビジュアルがとにかくかわいい~~~~。

持ちごこちは意外と硬めでしっかりしていますね。
そのギャップもまた可愛いです。

実食!

しっかりぎっしり

可愛らしい見た目ですが、持った感じと同じくあんはかなり固いタイプ。
でも食べるとさらさらと口の中で崩れていく不思議な食感です。

あんはやはり黄身あんなので卵の味が強いです!!
卵黄の味がしっかりし、甘さも控えめでした。
バターは感じられますがミルクみはほぼゼロという結果に。

黄身あん+バター=ミルクあんではないのでしょうか。
うーむ、和菓子、奥が深い……。

餡のミルキー度…★
香り…★★★★
全体の口溶け…★★★
皮との一体感…★★★★★
語彙力を失うビジュアルの可愛さ…★★★★★

まとめ

日本神話の逸話が多く残る霊験あらたかな土地鳥取が生んだ銘菓、因幡の白うさぎ。
ミルクまんじゅうと呼んでいいかはグレーゾーンでしたが、美味しくて可愛くて、手のひらに載せたらみんな笑顔になってしまうんだからそんな細かいことはどうでもいいのです。

今回の寿製菓さんでは因幡の白うさぎシリーズの他にも、うさぎの形のフィナンシェも出ています。
今年がうさぎ年だったので、縁起物としてこちらを目にした方も多いかもしれませんね。
他にも蒜山ジャージー牛乳を使用したチーズケーキにミルクケーキ、チョコテリーヌなど、洋菓子のラインナップが豊富なので食べてみようと思います!

ひそかに集めている動物ミルクまんじゅうコレクションにはウサギが新たに追加されました!
これは……干支いけるんじゃないでしょうか?
架空の生き物である龍が難しそうな気もしていましたが、実はタイミングよく見つけることができました。
さすが、2024年は辰年!
年明け最初の更新は龍のミルクまんじゅうでいけそうなので楽しみにしていてくださいませ。

それでは皆様よいお年をお迎えください。

今回のお店:寿製菓(鳥取県)


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