書店に行く喜び
私にとって、書店は心地よい場所の一つである。
本屋に足を運び、並んだたくさんの本の中から自分に合った一冊を選ぶ瞬間は、何とも言えない喜びがある。
これは、アマゾンなどのECサイトでは味わえない体験だ。
また、書店の静かで落ち着いた雰囲気も好きだ。
中には、ECの普及によって書店はなくなるだろうという意見もあるが、私はそうは思わない。
どんなにデジタル化が進んだとしても、完全にペーパーレスになることはないだろう。
その理由は、書店で本に直接触れる体験価値がECでは得られないからだ。
新刊が次々と発売される中、私たちは毎日一冊ずつ読んだとしても、わずかな部分しか目にすることができない。
だからこそ、書店という場で本と出会うことは非常に大切なのだ。
私たちの悩みや問題を解決するヒントが、書店の棚には数多く眠っている。
たとえば、スターバックスの創業者ハワード・シュルツも、ある本との出会いがきっかけで経営の道に進んだという逸話がある。
シュルツのように、経営者やリーダーたちが人生を変える本に出会ったのは、書店というリアルな場での体験によるものだろう。
私にとって書店は、癒しの場でもある。
週末に子どもたちを書店に連れて行くこともあるが、彼らにも書店が身近な存在になってほしいと願っている。
私は子どもたちに対して、「欲しい本があれば漫画でも何でも買っていい」と言っている。
本を開くことは、好奇心を開くことにつながり、やがては読書の習慣へと結びつくと考えているからだ。