東京大学の受験は実力+〇〇が不可
子供3人の受験に付き添い、たくさんの学校の受験当日の朝の風景を目の当たりにしました。
その中で、やはり東京大学の受験当日の朝の風景は特別で、他の難関大学とはまったく違いました。私の娘は文系の受験でしたので、受験場所は駒場校舎です。
渋谷駅で井の頭線に乗るところから、周りは東大受験に向かう親子でぎっしり。改札の前で熱く抱き合っている父親と娘さん。しっかり手を繋ぎ合って無言で歩く母親と息子さん。異常な(?)光景があちらこちらに。
そんな中、私も娘としっかり手を繋ぎ、娘を安心させるために「受かるよ」と何度も言っていました。娘がすでに雰囲気に呑まれてしまい「私、受かるかなあ」と不安で押しつぶされそうになっていたからです。
駒場東大前駅に着くと、改札から校門までは動けないほどの人混み。塾の先生たちの応援の怒号、小さい子供の「パパ頑張って」の声、などなど。
他の学校の受験の朝と何が違うかと言いますと、東大の場合は、受験生の年齢も様々でかなり年配の受験生の方もいますし、なにかが地面から湧き上がってくるような、執念の塊と言いますか、エネルギーの塊と言いますか、なにか目には見えない独特な空気が蔓延しているのが体感できるのです。
この日のために1年間、あるいは何年もやりたいことも我慢して、人に流されずになりふり構わず勉強を頑張ってきた、たくさんの人のそのような思いが、独特な空気感となって湧き上がっていて、はっきり体感できるのです。
付き添いの親でさえあの独特な空気の中では思わず緊張して、子供の手を強く握ってしまうのに、わずか17歳や18歳の子供が、あのような空気の中で平常心で普段の実力を発揮することは並大抵のことではないように思えます。
東大の合格を狙うには、実力はもちろんですが、独特な雰囲気に呑まれない強いメンタルと、運を引き寄せる開運体質であることも必須であると、私は思います。そしてそれは、受験直前に身に付くものではなくて、普段からの母親の導き方や接し方、セルフイメージの高さによるところが大きいように思います。